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目や顔の腫れで悩みたくない!顔のむくみ対策

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目や顔の腫れで悩みたくない!顔のむくみ対策

2020.06.02 UPDATE

楊暁波先生の中医美容レッスン vol.50

お酒や水分をたくさん取ると、決まって翌朝は顔がむくむ、目が開かない…。そんなむくみの症状に悩んでいる人が多いです。むくみを繰り返すと肌のたるみも現れやすくなってしまいます。
軽いむくみは自然に解消されますが、頻繁にむくんでしまう場合は体質に問題があることも。中医美容で不調を改善し、むくみの起こりにくいスッキリ体質をめざしましょう。

朝に顔がむくみやすい原因

人間の身体の60〜70%が水分で、細胞内液(細胞の中の水分)、血漿(血液中の水分)、間質液(細胞と細胞の間を埋める水分)に分けられます。こうした水分は細胞や血管を行き来することで、体内の水分バランスを一定に保っていると言われています。
ところが、なんらかの原因でこのバランスが崩れると、細胞と細胞の間に過剰な水分が溜まります。これが、顔や身体に現れる「むくみ」の正体です。
また、女性は月経前や月経中に、女性ホルモンの影響でむくみが出ることもあります
 
朝起きたときに顔がむくむのは、一晩横になることで体内の水分が顔にも溜まってしまうためです。お酒や水分を取り過ぎた翌日は、特にむくみが目立ちやすくなります。

中医美容で考える「むくみ」の原因とケアしたい臓腑

「むくみ」は、水分代謝が悪くなり、体内に「水湿・水毒」(過剰な水分)が停滞している状態と中医学では考えます。
「顔のむくみ」と深く関わる臓器は、主に「肺」、「脾(ひ)」(胃腸)、「腎」。これらの臓器の働きが弱くなると、体内の水分をスムーズに代謝できず、水湿が溜まってむくみやすくなります。その他、冷え、疲労、湿気の多い気候、梅雨の季節なども水湿が溜まる要因となります。
 
(1)肺
水分を全身に散布する働き。不要な水分は膀胱へ運ばれ、その後尿になります。また、体表に運ばれた水分は呼吸を通じて吐き出され、汗となって体外に排出されます。
(2)脾
飲食物から栄養素や水分を吸収して運ぶ働き(運化)。必要なものは心・肺へ、不要なものは腸へ送ります。
(3)腎
全身の水分バランスを整える働き。過剰な水分は尿や便として排泄します。また、女性ホルモンの分泌とも関係の深い臓器です。

体質別・身体の中から「むくみ」ケア

症状を参考に自分の不調をチェック。体内に過剰な水分が溜まらないよう、積極的に体質を改善しましょう。
 
(1)肺の不調タイプ
【気になる症状】
肌に血色がない、シワができやすい、つやがない、乾燥肌、敏感肌、かぜを引きやすい、疲労感、空咳
【摂り入れたい食材】
大根、ねぎ、玉ねぎ、しそ、納豆、春菊、白菜 など
白いもの、香りのあるものを積極的に。肺の働きを高め、身体の代謝力をアップしましょう。
【おすすめ生薬】
沙棘(サージ)、金銀花、黄耆(おうぎ)、霊芝(れいし)
 
(2)「脾」の不調タイプ
【気になる症状】
肌が黄色っぽい、ハリ・弾力がない、目の下のたるみ、オイリー肌傾向、疲労感、筋力の低下、胃腸トラブルが多い、睡眠が浅い、疲れると足がむくむ
【摂り入れたい食材】
しょうが、長芋、じゃがいも、かぼちゃ、山椒、八角、はと麦 など
甘味・温性の食材を中心に。胃腸は冷えに弱いので、冷たい飲食は控えましょう。
【おすすめ生薬】
薏苡仁(ヨクイニン(はと麦))、大棗(たいそう(なつめ))、山査子(サンザシ)、五行草
 
(3)「腎」の不調タイプ
【気になる症状】
肌が浅黒い、目の下のクマ、たるみ、肌の色にムラがある、混合肌、腰痛、関節痛、冷え症、夜間頻尿、生理不順、脱毛、白髪
【摂り入れたい食材】
黒ごま、黒豆、くるみ、冬瓜、大根、バナナ、海藻類 など
黒いもの、ミネラルの多い食材を。身体を冷やさないことも腎を守るポイントです。
【おすすめ生薬】
紫河車(しかしゃ(プラセンタ))、鹿茸(ろくじょう)、雪蛤(はすま)、亀板(きばん)

顔も身体もスッキリ!むくみ解消のための5つの習慣

マッサージや適度な運動で停滞した水分を巡らせて。むくみを解消して、顔も身体もスッキリさせましょう。
 
(1)経絡マッサージで目元スッキリ
①人差し指・中指・薬指でこめかみを吊り上げながら、反対の3本の指で「上まぶたの内から外」「下まぶたの外から内」「鼻の脇を上から下」に向けてマッサージ。
②同じ3本指で、耳の前から下へマッサージ。
③両手の3本指で、左右の首の後ろ(髪の生え際)から鎖骨までマッサージ。
※左右・各10〜20回を目安に。
 
(2)適度な運動で発汗&血行促進
汗をかき、血行を良くすることは、むくみの解消につながります。運動不足が気になる人は、トレーニングやストレッチを習慣にしましょう。サウナや足湯などもおすすめです。
 
(3)食生活にも気配りを
冷たい飲食、濃い味・脂っこい食事は控えめに。お酒の飲み過ぎ、就寝前の水分の取り過ぎにも気をつけましょう。
 
(4)温湿布で巡りを良く
蒸しタオルを顔にのせて温湿布(5分程度)。余裕があれば、蒸しタオルのあとに冷たいタオルで冷湿布(2分程度)もプラスして。むくんだ目元や顔がすっきりします。
 
(5)心も身体もリラックス
ストレスや肩こりもむくみの要因に。ストレッチや深呼吸、アロマなどで“心身ともにリラックス”を心がけましょう。

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。
共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)など。

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