秋の乾燥によるかぜやカサカサ肌に「山芋ソースのとろとろグラタン」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

秋の乾燥によるかぜやカサカサ肌に
「山芋ソースのとろとろグラタン」

2019.11.12 UPDATE

監修:佐藤 薫 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★★☆】
山芋は肺と皮膚を潤し、秋のかぜやお肌の乾燥を防ぎます。

山芋 平性/甘味 肺を潤す、胃腸を丈夫にし吸収力を高める、生殖機能を高める

11月から旬を迎える山芋は、肺を潤す作用があります。「肺」を潤すということは、肺だけではなく、肺に関係する咽喉、鼻、皮膚も潤すという意味があります。秋にのどが乾燥して痛い、お肌のカサカサが気になる方は特に、日々の食生活で山芋を積極的に取り入れるのがおすすめです。

今回のレシピでは皮つきで調理するとより良いでしょう。中医学で「皮は皮を養う」という言葉があり、皮つきの食材は皮膚に良い作用をもたらすとされています。山芋に限らず、大根やれんこん、にんじんも皮つきで調理するのがおすすめです。

プリント

山芋ソースのとろとろグラタン
RECIPE

今回のレシピでは具材に、山芋と相性の良いホタテとエリンギを選びました。どちらも潤いを与える食材で、ホタテには胃腸を整え、気持ちの安定に役立つ作用があります。また、グラタンソースに使った生クリームやトッピングのチーズ、アーモンドも潤いを生み出す食材で全て白い食材です。これらの白い食材は肺を養う効果があると中医学では考えられています。

また、肺は大腸とも深い関係にあるとされています。生クリームやチーズの原料である牛乳、アーモンド、オリーブオイルは大腸を潤し、お通じを良くする働きがあるので、秋に便秘、肌荒れが気になる方は白い食材を積極的に取り入れるようにしましょう。

調理時間40分

材料
【グラタン皿3皿分】
山芋………………………1/2本(約480g)
ホタテ(刺身用)………6個
エリンギ…………………1パック
ピザ用チーズ……………適量
アーモンドスライス……適量
白みそ……………………大さじ2
動物性生クリーム………200cc
にんにくのすりおろし…1/2個分
塩こしょう………………適量
白ワイン…………………大さじ1
オリーブオイル…………大さじ1

COOKING

  1. 1ホタテは一口大、エリンギは一口大より少し大きめに切る。
  2. 2山芋はきれいに洗い、ひげ根を取る。約300g分をソース用に皮ごとすりおろし、残りをホタテより小さめに皮ごと乱切りする。
  3. 3白みそを生クリームで溶きのばしたら、②ですりおろしたソース用の山芋に少しずつ入れてのばしていく。にんにくのすりおろしも加える。
  4. 4フライパンを熱しオリーブオイルを入れ、②で乱切りにした山芋を炒める。少し透き通ってきたらエリンギを入れ、油がなじんだらホタテを入れてさっと炒める。
  5. 5塩こしょうで調味し、白ワインを入れ、アルコールが飛んだらグラタン皿に具材を並べる。フライパンに焼き汁が残っていれば③に加えて混ぜる。
  6. 6具材の上に③をまんべんなくかけ、チーズとアーモンドスライスをトッピングし、お好みでオリーブオイルを回しかける。
  7. 7予熱した220度のオーブンで20分、もしくは1000wのオーブントースターで5~9分焼き、表面においしそうな焼き色が付いて、ふつふつしてきたらできあがり。

料理のポイント

  • point! 小麦粉を使っていないので小麦アレルギーの方、お子さんも召し上がれるグラタンです。
  • point! 具材の山芋は火の通し加減を浅めにすると歯ごたえがシャキシャキに、しっかり火を通すとホッコリした食感になります。お好みでどうぞ。
  • point! あっさりしたグラタンがお好みなら、ソースの生クリームを同じ分量の豆乳に変えてもおいしいです。豆乳も肺を潤す作用があります。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師佐藤 薫 先生

佐藤 薫(さとう かおり)
国際中医専門員A級。国際中医薬膳師。登録販売者。不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。現在は漢方薬局での漢方相談だけでなく、日本中医食養学会講師を務める。
体の基礎から健やかに導く、一人ひとりに合った薬膳レシピを提案。