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肌荒れ知らずの秋へ!中医美容で腸活・便秘対策

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肌荒れ知らずの秋へ!中医美容で腸活・便秘対策

2019.09.03 UPDATE

楊暁波先生の中医美容レッスン vol.41

昨今話題になっている腸内フローラや腸活。美容や健康のために腸内環境を健やかに心がけていらっしゃる方も多いと思います。

腸と肌は、中医学では何千年も前から密接な関係があるとされてきました。今回は、中医美容をもとに腸活を解説し、心がけたい食生活を紹介します。

私たちと共生関係にある、体の「菌」

私たちの体には、数百兆個もの菌が住んでいます。皮膚、消化管、呼吸器、口腔、膣など体のあらゆる部位に定着していて、さまざまな種類の菌があります。定着している菌の90%は消化管にいるとされ、腸に群生して花畑のように見える腸内菌を「腸内フローラ」といいます。

「菌」というと体にとって好ましくない存在のように聞こえますが、「外邪」(外からやってくる病原体など)から体を守るバリアの働きや、免疫のバランスを保つ働きをもっています。皮膚の常在菌や腸内菌と人の体は共生関係にあり、健康を維持するために不可欠な存在です。

腸内フローラ

腸内フローラがイキイキ!心がけたい食生活5つの基本

腸内フローラを健やかな状態に保つために、どなたにでも共通して気をつけてほしいことは食生活です。乱れた食生活は腸内フローラのバランスを崩し、免疫力の低下や肌荒れの原因に。季節の変わり目に肌荒れしやすい方は特に食養生を心がけましょう。
 

(1)和食中心に腹八分目
穀物や野菜を中心とした和食を摂るよう心がけましょう。農耕民族の日本人にとって、穀物や野菜が最も腸にやさしい食材です。バランス良く、食べすぎに注意して、消化に負担をかけない食事を心がけましょう。
 
(2)肉は食べ方に注意
肉はエネルギーチャージにも良い食材ですが食べ方に注意。揚げ物は避けて、しっかり加熱したものをよく噛んで食べるようにしましょう。
 
(3)旬の野菜、果物を上手に取り入れる
野菜はなるべく火を通しましょう。蒸したり、みそ汁に入れて召し上がってください。
また、果物は糖分が多いので食べ過ぎに注意。冷たくしすぎず、適量を摂り入れましょう。
 
(4)冷たいものは控えめに
冷たい食べ物や飲み物の摂りすぎは胃腸にダメージを与えて、腸内フローラのバランスを崩す元。冷たいものはできるだけ避けるようにしましょう。

(5)腸内フローラは香辛料、発酵食品が好き
山椒、丁子(クローブ)、しょうが、肉桂(シナモン)などの香辛料や発酵食品が腸にいいとされています。中医学では、古くから小麦粉・しそなどを混ぜて発酵させた「神麹(しんきく)」が消化に良いとされてきました。「神麹」の他、「サンザシ」、「麦芽」の3つは消化を助ける神に例えて「三仙」と呼ばれ、今でも親しまれています。

秋の野菜・果物

秋は「便秘」に注意!秋に腸内環境が乱れやすい理由

秋に気をつけたいのが「便秘」。中医学には「腸は下降をもって順と為し、通をもって用と為す」という言葉があり、食べたものを下に降ろし通便してこそ腸が働いているとされています。便秘は、腸内フローラのバランスを崩し、スムーズに排毒できず肌荒れを引き起こす最も注意したい症状です。ここからは、秋に腸内フローラのバランスが崩れやすい理由を中医美容の観点からみていきましょう。

(1)食欲の秋、過食による腸内環境の乱れ
おいしいものが多い秋、涼しくなり食欲も湧いてくると過食傾向になりやすいです。飲食の乱れは腸内フローラのバランスを崩しやすいので注意。

(2)悲しみの秋、ストレスによる便秘
秋は、五行で「悲」の季節にあたります。ストレスを溜めやすい人は、プチ欝、お腹の張りといった症状から便秘に繋がることがあります。

(3)乾燥の秋、腸の乾燥による便秘
皮膚だけでなく、粘膜や腸も乾燥します。「津液(しんえき)」(潤い)不足によって腸内細菌が乱れ、便秘に繋がります。

腸内環境が乱れているサイン!便秘になりやすい体質チェック

臭いおならが出やすい、膨満感がある、肌荒れ、肌のかゆみ、急なくしゃみ、3日以上の便秘の症状がある人は、腸内環境が乱れているサインかもしれません。便秘になりやすいタイプに当てはまる人は特に注意が必要です。

(1)腸に熱がこもりやすい「暑がりタイプ」
主な症状:ニキビが出やすい、汗をかきやすい、口が渇く、ほてりがある
摂り入れたい食材:トマト、きゅうり、青汁、バナナ、梨、れんこん、りんご、五行草 など
水分は、ぬるま湯を少量ずつ回数を多めに摂取しましょう。塩辛いもの、ラーメンなどの味の濃いスープは控えめに。

(2)腸が張りやすい「ストレスタイプ」
主な症状:心配性、怒りやすい、睡眠が浅い、手足が冷える
摂り入れたい食材:セロリ、みかん、梨、りんご、香味野菜などの香りのある食材 など
睡眠のリズムと睡眠時間を規則正しく心がけ、自分なりの気分転換の方法を見つけましょう。麦類、パン、パスタなどはお腹が張りやすいため控えめに。

(3)腸のエネルギー不足「お疲れタイプ」
主な症状:冷え性、息切れ、肌の弾力が足りない、血色がない
摂り入れたい食材:かぼちゃ、栗、米、バナナ、肉類、里芋、オリーブオイル、紅沙棘(ホンサージ)オイル など
過労や夜ふかしで疲れすぎないよう心がけ、夕食の量は少量にするといいでしょう。

タイプは複合している場合もあります。当てはまる症状が多かった方は、秋の便秘に気をつけて養生してくださいね。

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。
共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)など。

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