秋の味覚!咳や喘息、痰が多い時に「銀杏入り中華風おこわ」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

秋の味覚!咳や喘息、痰が多い時に
「銀杏入り中華風おこわ」

2018.09.25 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
銀杏は肺を潤わせ、咳や痰を改善します。

銀杏 平性/甘味・苦味・渋味 から咳・気管支喘息・痰の改善、尿量の抑制

秋の味覚、銀杏は中薬では「白果(はくか)」と呼ばれています。「肺」に潤いを与えて呼吸器の働きを高め、咳や痰、慢性的な喘息を改善すると言われています。また、漏れ出てしまうものを引き締める収れん作用があるため、頻尿や、量が多く白濁しているおりものの時に効果的です。逆に、粘り気があり濃い痰の時には不向きです。
小毒があるので食べ過ぎに注意しましょう。尿の出の悪い方、むくみのある方は避けた方が良いでしょう。

プリント

銀杏入り中華風おこわ
RECIPE

秋は乾燥の季節!朝晩の冷えと空気が乾き始める頃、呼吸器系の弱い方は肺に負担がかかり、喉かぜ、喘息、アトピー、持病の発作などで体調を崩される方が多くなってきます。また、空気が乾燥すると、鼻や喉、気管支の粘膜も乾燥し、バリア機能の低下により少しの刺激で呼吸器系の粘膜が炎症を起こしやすくなります。
肺は乾燥を嫌います。肺を潤し咳を改善していく食材として、銀杏、松の実、杏仁、百合根、かりん、柿、梨などがおすすめです。辛いものは呼吸器系の炎症を悪化させるので控えましょう。

今回は銀杏を入れておこわを作りました。米はエネルギーの源です。秋は活動しやすい季節ですから、元気に動き回ることができるようエネルギーチャージしておきましょう。もち米も体力回復、持久力を高めてくれるでしょう。
しいたけやきのこ類も気を補います。冷めても美味しく食べられるので、秋の行楽、スポーツのお供におすすめの一品です。

調理時間60分

材料
【4人分】
米……………………2合
もち米………………1合
干ししいたけ………3~4枚
銀杏…………………20個くらい
にんじん……………1/2本
焼き豚………………100g
※焼き豚は豚バラ肉でも代用できます。
レシピはポイントを御覧ください。
(A)調味料
オイスターソース…大さじ2
酒……………………大さじ1
みりん………………大さじ1
しょうゆ……………大さじ1
ごま油………………大さじ1

COOKING

  1. 1米ともち米を合わせて研ぎ、ザルにあげておく。
  2. 2干ししいたけを400mlの水で戻してから1cm角に切る。戻した水(干ししいたけの戻し汁)は別でとっておく。
  3. 3にんじんは3mmくらいの千切り、 焼き豚は1cm角に切る。
  4. 4殻付きの銀杏の場合は、ペンチなどで殻を割り剥く。鍋に銀杏がかぶるくらいの湯を沸かし、銀杏を入れ、おたまの背で銀杏をやさしくなでるように甘皮を剥く。
  5. 5炊飯器に水切りした米、干ししいたけの戻し汁、(A)をいれ、菜箸などでぐるぐるっとかき混ぜてから、干ししいたけ、にんじん、焼き豚、銀杏を全てのせ、炊飯する。

料理のポイント

  • point! 豚バラ肉を使う場合、100gの豚バラ肉を食べやすい大きさに切り、ビニール袋に豚バラ肉と酒大さじ1、しょうゆ大さじ1を入れ揉み込む。⑤で他の具材と一緒に炊飯器に入れてください。
  • point! 干ししいたけがない時は、生のしいたけでもOKです。しめじやえのき、舞茸などでもよいです。その場合、戻し汁は水400mlで代用してください。
  • point! 作り方④でぐるぐるっとかき混ぜ炊飯する前に味をみて調整してください。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。