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スペシャル対談 高年齢でもあきらめない!カラダもココロも元気にする"妊活"

SPECIAL特集

スペシャル対談 高年齢でもあきらめない!
カラダもココロも元気にする"妊活"

2017.08.15 UPDATE

妊活ストレスが妊娠を遠ざけることも

今回は、妊活をテーマとした対談をご紹介します。
最新の統合医療を実践する産婦人科医の小杉好紀(こすぎよしのり)先生と、中医学の専門家である陳志清(ちんしせい)先生に、今後注目される妊活テーマについて
お聞きしました。

陳先生:小杉先生は、心と体の両方を対象にした統合医療を実践されていますが、妊活中のカップルも多いそうですね。

小杉先生:不妊治療で疲れている女性は多いですね。特に妊活を始めてから1~2年が経つと、妊娠できない現実に直面する上に、通院先では「ホルモンの数値が悪い」などと言われてしまうこともあります。
すると、女性としてのアイデンティティーがゆらぎ、大きなストレスを感じてしまうのです。
 
このストレスの心身への影響は大きく、ハーバード大学の研究で、2回目の体外受精を受ける人にストレスマネジメントをした群としなかった群で比較したところ、
マネジメントをした群では妊娠率が2倍高いという結果に。
また、ストレスによって、さまざまなストレスに対抗するためのホルモンを分泌する副腎の機能が低下する副腎疲労症候群が起こることもあります。

陳先生:中医学でストレスは「気うつ」といって、女性のさまざまなトラブルのもとになると考えられています。
また「腎」は生殖を司る大切なもので、その力が低下すると生殖機能も落ちてしまいます。
ストレスも卵巣機能の低下も、一人一人原因が違います。
中医学の考え方である気・血・水の流れやそのリズムを司るのは「腎」なのです。

また、中医学では基礎体温の低温期は「陰」、高温期は「陽」ととらえ、その変化によってリズムが現れ、月経が起こります。
気の巡りや血の不足など、どこに問題があるかを探り、個別に対応するのが中医学の特徴です。

小杉先生:月経のリズムから体調が分かりますが、私は個人差のゆらぎや心理的要因まで見抜いて、患者さんに合った治療法を提示しています。
そうしたことを長い歴史の中で実践、伝承されてきた中医学には学ぶべき点が多いと感じます。

現代科学で解明される歴史ある中医学の知見

陳先生:妊娠力には心身の健康が重要です。
中医学は体の一部分だけを見るのではなく、不調の原因を探り、足りない部分を補って体全体を整えていきます。
それにより、ホルモン分泌がよくなって排卵がきちんと起こるようになるのです。
最近では、卵子の在庫の目安とされるAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査の数値が低いと落ち込む方もいますが、卵子は数ではなく、質が大切だと思いますね。

小杉先生:年齢の壁を超えて妊娠する秘訣は「卵子の質を向上させる」こと。
若くても心が疲れていたら、卵の質は落ちてしまいます。
心身の元気には「うれしい、楽しい」と感じる環境が重要です。
脳科学研究では「素晴らしい、美しい」と感じるとき、遺伝子が踊り出すように新しい神経ネットワークを構築することが分かっています。
 
また、同じ女性が20代、30代、40代で出産した子は、知能・体育ともに40代で生まれた子のほうが優れているという研究も。
これは、自分の体験や感動を子孫に受け継ぐ可能性を示唆しているのではないでしょうか。

陳先生:まさに「心身一如(しんしんいちにょ)」、そして「気の持ち方が大事」ということですね。

小杉先生:ストレス自体が悪いのではなく、「ストレスは健康に悪い」という自らの思考に影響されて心身が蝕(むしば)まれるのです。
食べ物で例えてみると、その食べ物がどれくらい好きかや、その時のお腹の減り具合に応じて、よだれが出たり出なかったりします。
身体条件や嗜好、経験など、複数の要素が相まって、その人の遺伝子のスイッチが切り替わるといえます。
 
人生をどうありたいか考え、「なりたい自分になる」過程の1つに妊活があるのです。 好きなことをして心が楽しければエネルギーが活性化して、自然に赤ちゃんを授かることでしょう。

陳先生:自分が本来持っている自然の力をどう上げていくか。中医学は、そのお手伝いができると思います。

<先生にQ&A>

妊活に関する一般的な疑問に、専門家の立場からご回答いただきました。
ぜひ参考にしてくださいね。

Q:中医学(中国における伝統的な漢方学)では、同じ症状でも人によって出される薬が違うとのこと。
どうしてですか?

A:例えば、「冷え症」と一口にいっても、陽気や血が不足している、気血の流れが滞っているなど、原因はさまざま。
また、胃腸が弱い、下痢をしやすいといった、その人の体質なども考慮して薬を選んでいきます。 これが「漢方薬はオーダーメイド」といわれる所以です。(陳先生)

Q:体外受精を何度か受けましたが、妊娠しません。
治療を休んでもいいのでしょうか?

A:両方の卵管閉塞や無精子症など、体外受精でなければ妊娠できない場合は別ですが、そうでなければ、治療を休んでみては。
「治療しなければ妊娠しない」という固執は、女性本来の心身のしなやかなさを失わせます。 そこから解放されて妊娠する人もいます。(小杉先生)

Q:妊活に中医学をとり入れる際、気をつけることは?
治療しながら漢方薬を飲んでもいいですか?

A:中医学の妊活に詳しい薬局・薬店を訪ねましょう。
症状や体質に合わせて薬を選び、食事や睡眠などの生活指導もしてくれるはずです。
治療との併用はかまいません。
排卵誘発剤でおなかが張ったり、卵巣がはれるときには、漢方薬が改善をサポートすることも可能です。(陳先生)
 



小杉好紀(こすぎよしのり)先生プロフィール 小杉好紀

ウイメンズクリニック南青山院長。
医学博士。産婦人科専門医。
臨床遺伝カウンセラー。
2014年に『卵子はよみがえる「不妊治療」の先の真実』(小学館)を出版し、話題となる。
生命科学など多分野の最新研究から、人と命の最前線について臨床医の立場で分かりやすく綴る。
そのほかの著書に『50才で赤ちゃんを! 不妊治療の常識の向こう側』(小学館)など。



陳志清(ちんしせい)先生プロフィール 陳志清

イスクラ産業株式会社取締役。
薬学博士。日本不妊カウンセリング学会評議員。
中医学の豊富な知識と経験のもと、妊活中の女性をはじめ、老若男女さまざまな漢方相談にあたり、健康をサポート。「中医学による妊娠しやすい体のつくり方」「美と健康に役立つ中医学のポイント」などをテーマに、各地で講演を行ない、知識普及に努める。また、中医学講師として専門家の育成にも注力。

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