監修:松本 誉子 先生(薬膳料理家)
【難易度★☆☆】ムール貝は「腎」のエネルギーを養って髪を強くします。

ムール貝 温性/甘味・鹹味 肝・腎のエネルギーを補う、血を補う、疲労回復、健忘改善、耳鳴りの改善、月経不順の改善 など
ムール貝はフランスやイタリアで一般的に食べられている食材ですが、最近は日本のスーパーでも、冷凍の物や生の物を見かけるようになりました。砂抜きがいらず、簡単に調理できるので、チャレンジしてほしい食材です。
中医学的には、「肝」・「腎」のエネルギーを補う働きがあり、疲れやすい、物忘れしやすい、耳鳴り、頻尿など、老化に関わる症状に役立ちます。また、月経不順を改善する作用もあるとされています。
「血」を補う作用もあり、髪のハリコシが気になる、髪が細くなってきた、髪が減ったなど、髪のトラブルにおすすめの食材です。
ムール貝の簡単ブイヤベース
レシピ

髪は年齢と共に1本1本が細くなったり、髪の成分がもろくなることで徐々にハリコシが弱くなります。
中医学では、「髪は血の余り」といい、血が髪を作るとされ、血が十分にあることで健やかな髪が作られると考えます。また「髪は腎の華」でもあることから、腎のエネルギーが充実していることも必要と考えます。
ほたてやえびにも腎のエネルギーを助ける働きがあるので、ムール貝と一緒に摂ることで効果が期待できます。鱈や鯛などの魚を一緒に使っても美味しくいただけます。
今回はトマトジュースを使って忙しい時にも簡単に作れるブイヤベースにしてみました。
調理時間25分
材料
【2人分】
ムール貝……………………100g
ほたて………………………6個
えび(殻付き)……………6尾
エリンギ……………………2本
トマトジュース(無塩)…200ml
玉ねぎ………………………中1個
にんにく……………………1片
オリーブオイル……………大さじ1
白ワイン……………………100ml
顆粒コンソメスープの素…小さじ1
塩……………………………適量
水……………………………200ml
ムール貝……………………100g
ほたて………………………6個
えび(殻付き)……………6尾
エリンギ……………………2本
トマトジュース(無塩)…200ml
玉ねぎ………………………中1個
にんにく……………………1片
オリーブオイル……………大さじ1
白ワイン……………………100ml
顆粒コンソメスープの素…小さじ1
塩……………………………適量
水……………………………200ml
作り方
- 1ムール貝とえびはよく洗う。エリンギは食べやすい大きさに切り、玉ねぎは薄切り、にんにくはみじん切りにする。
- 2フライパンにオリーブオイル、玉ねぎ、にんにくを入れ、中火でしんなりするまで炒める。
- 3②にえびを入れ色が変わってきたら、ムール貝、白ワインを入れ、蓋をして、ムール貝の口が開くまで中火で加熱する。
- 4ほたて、エリンギ、トマトジュース、コンソメスープの素、水を入れ中火で10分加熱する。
- 5塩で味を調え、皿に盛り付ける。
料理のポイント
- point! 生のムール貝を使うときには、殻の汚れをよく洗います。殻についている足糸(そくし)も綺麗に取り除きましょう。
- point! 加熱済の冷凍ムール貝を使う場合は、煮汁を水の代わりに使うと良いでしょう。ただし、煮汁に強い塩気が付いている場合があるので、煮汁は味見をしてから使うようにしましょう。
- point! ムール貝は、アサリなどの貝とは違い、砂地ではなく壁や岩に張り付いて生息している貝のため、事前に砂抜きの必要はありません。
この記事を監修された先生

薬膳料理家松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
薬膳料理家/発酵食研究家/フードライター
北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)薬膳科卒業。中医薬膳師・中医薬膳茶師・発酵マイスター。薬膳の知恵を日常の食に活かしたカフェを三軒茶屋で運営後、現在は料理教室『ドードーの空キッチン』を主宰。発酵と薬膳を軸に、企業・協会のレシピ監修や講座講師、コラム執筆など幅広く活動している。発酵料理士協会・日本くらし薬膳協会 特別講師。