監修:鈴木 理恵(管理栄養士・国際薬膳師)
【難易度★☆☆】鰹で足腰のだるさ、頻尿、食欲不振、むくみを解消
かつお 平性/甘味 気を補う、腎の働きを高める、胃腸を整えて利尿する
鰹には、初夏に獲れる初鰹と秋の戻り鰹と旬が2回あり、初鰹の方が戻り鰹に比べ、脂肪が少なくあっさりとしています。なまり節はこの初鰹をおろして蒸す、茹でるなどしたものです。
鰹には、気を補う、腎の働きを高める、胃腸の機能を高めて利尿作用を促すなどの作用があり、疲労、頻尿、足腰のだるさ、食欲不振、むくみなどの症状を改善します。
鰹なまり節となすの煮物
RECIPE
梅雨から夏にかけては蒸し暑くなり、体調を崩しやすくなります。中医学でいう脾(ひ=消化吸収機能)は湿気に弱いため、この時期は胃腸の調子が悪くなりやすく、食欲不振や胃のもたれ、だるさ、むくみ、下痢などの症状が現れてきます。
この料理では、なすで体内の熱を冷まし、鰹とさやいんげんで胃腸の働きを強くして消化吸収機能を高め、体内の余分な水分を取り除くようにしています。
調理時間20分
材料
【材料:2人分】
なまり節(一口大に切り熱湯をかける)……180g
なす(縦半分にして斜め切込み)……………2個
さやいんげん(半分に切る)…………………8本
しょうが(薄切りとせん切り半分ずつ)……1かけ
A だし汁………………………2/3カップ
酒・しょうゆ・みりん……各大さじ2
サラダ油………………………………大さじ1/2
COOKING
- 1鍋にサラダ油を熱し、なすを入れて炒め、Aとしょうがの薄切りを加え、煮立たせる。弱火にして7~8分煮る。
- 2なまり節とさやいんげんを加え、4~5分煮る。
- 3器に盛り付け、しょうがのせん切りをのせる。
料理のポイント
- point! なまり節は熱湯をかけて余分な脂肪を落とし、生姜で生臭みを消します。
- point! なすは味が浸み込みやすいように切込みを入れます。
- point! 沸騰させるとなまぐさみが出るので弱火で煮ます。
この記事を監修された先生
管理栄養士・国際薬膳師鈴木 理恵
イスクラ産業で製品開発および薬膳関連の仕事に従事。日本食糧新聞社百菜元気新聞への薬膳レシピ掲載、西洋フード・コンパスグループ(株)への薬膳メニュー提供など。身近な食材で簡単に作れる体と心によいレシピを提案している。