監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)
【難易度★☆☆】
パセリは、血のめぐりをよくし、さわやかな香りで食欲不振や胃もたれに役立ちます

パセリ 涼性/辛味 食欲不振・胃もたれ・げっぷの緩和 など
パセリは血行をよくし、食欲不振や胃もたれ、げっぷが出るときなどに役立ちます。 料理の飾りとして添えられることが多いパセリですが、実は栄養価が高く“食べてこそ生きる名脇役”とも言える存在です。古代ローマ時代から食用とされ、薬用や歯磨き用としても使われていた歴史があり、口臭予防に使われる習慣も、こうした背景に由来しているのかもしれません。パセリはビタミンCを豊富に含みますが、生のにんじんなどのビタミンC分解酵素を含む野菜と一緒に使うと、栄養が損なわれることもあるのでご注意ください。
参考:『薬膳食典食物性味表』『暮らしの薬膳手帳』
パセリの薬膳タブレ
レシピ

こんにちは。国際中医薬膳管理師の笹沼です。今回は、爽やかな香りが特徴の「パセリの薬膳タブレ」をご紹介します。
タブレは、フランスで人気なことから日本でもデリなどでよく見かけるのでご存じの方も多いと思います。もともとはレバノンやシリアなど中東地域が発祥で、「タッブーレ」と呼ばれるのが一般的ですが、トルコやヨーロッパを経由して紹介されると「タブーリ」などの表記になることもあり、地域や料理文化によって呼び方に違いがあるようです。
今回ご紹介するタブレは、薬膳的な視点から見ると「めぐらせ、潤いを与え、夏の疲れを癒す」一皿。主役のパセリは、血のめぐりを促し、消化を助ける働きがあります。白きくらげは肺を潤し、乾燥や喉の不快感を和らげる滋潤食材。きゅうりとミニトマトは体の余分な熱を冷まし、ほてりを鎮めてくれます。作り置きもできる便利なサラダを是非お試しください。
調理時間20分
材料
【2人分】
パセリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40g
クスクス・・・・・・・・・・・・・・・・・20g
キヌア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
白きくらげ・・・・・・・・・・・・・・・10g
きゅうり・・・・・・・・・・・・・・・・・1/2本
ミニトマト・・・・・・・・・・・・・・・6個
ミント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2g
昆布・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5㎝
オリーブオイル・・・・・・・・・・・大さじ2
ミント・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飾り用
材料A(ドレッシング)
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
クミンパウダー・・・・・・・・・・・小さじ1/2
レモン果汁・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1~1と1/2
黒こしょう・・・・・・・・・・・・・・・少々
作り方
- 1クスクスと白きくらげをそれぞれもどしておく。白きくらげはみじん切りにする。
- 2パセリ、きゅうり、ミントを細かくみじん切りにする。
- 3ミニトマトを4等分にカットする。
- 4材料Aをすべて混ぜ合わせる。
- 5①~④の材料をすべて混ぜ合わせる。
- 6冷蔵庫で一晩寝かせる。
- 7皿に盛りつけ、ミントの葉を飾る。
料理のポイント
- point! できたてはパセリの食感がややバサバサと感じられますが、一晩置くことでドレッシングや他の具材となじみ、食べやすくなります。
- point! パセリの食感が気になる方は、葉が柔らかいイタリアンパセリを使うとよいでしょう。
- point! クスクス、キヌアなどが手に入らない場合は、ジャスミンライスやかために炊いた白米でも美味しくいただけます。
この記事を監修された先生

国際中医薬膳管理師笹沼歌乃
国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。