真夏の喉の渇き、熱中症対策に「甘酒で作るタピオカミルクココナッツ」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

真夏の喉の渇き、熱中症対策に
「甘酒で作るタピオカミルクココナッツ」

2018.07.24 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
ココナッツは喉を潤し胃腸の働きを整えます。

ココナッツ 甘味/温性 喉の渇き、消化促進

ココナッツといえば南国のヤシの実。ココナッツウォーター、ココナッツオイル、ココナッツミルクと日本でもよく見かけるようになりましたね。中医学でココナッツは「心(しん)」(心臓)、「脾(ひ)」(胃腸)を元気にしてくれると考えられています。ココナッツの甘味は弱っている胃腸にやさしく、食欲不振に良いでしょう。温性なので体を冷やしすぎず熱をこもらせません。喉の渇きを止め、体の水分調整をしてくれます。また、血液の循環を良くし、不整脈の改善、美肌にも良いとされています。

プリント

甘酒で作るタピオカミルクココナッツ
RECIPE

毎年暑さが増し、30度を越えるのが当たり前のようになっている日本列島ですが、こんな時は南の国で採れたものから自然の恩恵を受けても良いですよね。
夏の暑さや体にこもった熱による陰虚(いんきょ)体質の人や高齢者は、家の中でも体の水分が不足し、熱中症になりやすいので、こまめな水分補給が大切です。
今回は「飲む点滴」といわれる日本古来の栄養ドリンク甘酒で自然の甘味をつけ、さらに豆乳でのばしていきます。ココナッツ、甘酒、豆乳はどれも潤いを生み、栄養が豊富な食材ですから、夏の暑さ対策ばかりでなく、健康増進、美容にもおすすめです。
暑くて食欲がないからといって冷たいものの摂りすぎやクーラーの中ばかりにいては胃腸のトラブルを起こしやすくなります。夏の果物、野菜をバランスよく摂取し、充分に汗をかくことで体温調節をし、暑さに負けない身体を作って充実した夏をお過ごしください。

調理時間50分

材料
【2〜3人分】
タピオカパール………50g
ココナッツミルク缶…100ml
甘酒……………………50ml
豆乳……………………50ml
パイナップル…………4切れ
ミントの葉……………適量

COOKING

  1. 1タピオカパールはよく洗う。鍋にたっぷりのお湯とタピオカパールを入れ、少し踊る程度の火加減で約15分茹でる。中に白く芯が残る程度で火を止め、蓋をして約30分蒸らす。
  2. 2タピオカパールが透明になったらザルにあけ、水にさらしながらぬめりをとる。
  3. 3ココナッツミルク、甘酒、豆乳を鍋に入れ、弱火にして混ぜ合わせ、味をみて火を止める。
  4. 4②のタピオカを③と合わせ、冷蔵庫で冷やす。
  5. 5④を器に盛りパイナップル、ミントの葉をお好みで飾る。

料理のポイント

  • point! 甘みは甘酒のほか、黒糖、甜菜糖(てんさいとう)、ハチミツやメープルシロップでも代用できます。砂糖類をお使いの際は作り方③でよく溶けるまで火を入れてください。
  • point! パイナップルのほかにも、スイカやマンゴーなど、夏の果物を合わせても相性が良いでしょう。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。