監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】ローズマリーは血行促進、脳の活性化に働きかけます
ローズマリー 温性/辛味 記憶力・集中力のアップなど
ローズマリーはシソ科に属し、清涼感のある独特の香りが特徴で、若返りのハーブといわれています。脳内の血流をよくして心身を目覚めさせ、記憶力や集中力を高めるほか、気の巡りをよくし、軽いうつ症状を和らげる手助けをします。
ローズマリーなどシソ科の植物に多く含まれるロスマリン酸というポリフェノールは、抗酸化作用に優れ、抗菌作用、抗ウイルス作用、アレルギー症状の緩和にもよいです。
高血圧や心疾患、妊娠中の方は長期にわたる多食を控えてください。
鶏肉のローズマリー焼き
RECIPE
草木の芽や花が息吹き始め、新生活が始まる4月は、新しいできごとが次々に増え、心も身体も動きが活発になる時期です。体調を整えて変わりゆく春の陽気に負けないよう、生活を整えていきましょう。
中医学や漢方では、香りのものは気の巡りをよくすると考えます。やる気の出ないとき、疲れているときには、ハーブやスパイス、セロリや三つ葉、シソ、柑橘系の食材など、心身をリラックスさせてくれる香りのものを上手に使っていくとよいでしょう。
今回はお肉との相性がよいローズマリーと、消化吸収がよく、エネルギーを増強させ活動力をつける鶏肉を塩、こしょうで焼くだけ、簡単で元気になる一品です。
調理時間20分
材料
【2人分】
鶏もも肉…………1枚
ローズマリー……2~3本
塩…………………適量
こしょう…………適量
オリーブオイル…適量
COOKING
- 1鶏もも肉の黄色い脂や太い筋があれば取り除き、塩、こしょうを両面にふる。
- 2①にローズマリーを茎のままのせ、時間があれば少しなじませる。
- 3フライパンにオリーブオイルを薄く引き、ローズマリーと鶏肉の皮目のほうから中火で焼く。
- 4鶏肉はフライ返しなどで全体を押し、均一に焦げ目がつくまで焼く。 ローズマリーは色が変わるのを目安に取り出す。
- 5鶏肉の皮目がこんがり焼けたら裏に返して、両面焼き目をつけたら火を止めふたをして、余熱で8分蒸し焼きにするとジューシーに仕上がります。
- 6ローズマリーはお好みで、葉を茎から外し鶏肉の上に散らす。カリカリして美味しいです♪
料理のポイント
- point! お肉を焼くときは、フライパンのまわりから薄けむりが出ているくらいがちょうどよい火加減です。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。