監修:劉 伶 先生(中医学講師)
【難易度★☆☆】
きゅうりは、水分代謝を促し、むくみを解消します。
きゅうり 涼性/甘味 清熱解毒、利水消腫、潤膚美容など
ウリ科のきゅうりは、夏の代表的な野菜のひとつ。
きゅうりは胃腸の働きを整えながら、水分代謝を高め、体内の余分な熱を冷まし体外へと排出し、肌に潤いをもたらす食材です。
薬学書の古典『本草綱目(ほんぞうこうもく)』には、のどの腫れや痛み、目の充血や痛み、潰瘍、やけどなどの治療に効果があると記載されています。
一年中手に入りますが、寒い季節や冷えを感じやすい方は、生で食べる量を調節してください。
きゅうりと卵の炒め物
RECIPE
痰湿(たんしつ)タイプは、水分代謝がうまくいかず、余分な水分や脂肪がたまりやすくなった状態です。
むくみや吹き出物、軟便や下痢、痰が多いなどの症状のほか、一日中眠気が取れない、体が重だるいなどの症状にも悩まされがちです。甘いものや脂っこいものが好きな方や運動不足の方に多い傾向があります。
今回ご紹介するのは、水分代謝を高めるきゅうりを使った炒め物です。気血を補う卵と組み合わせることで、水分代謝を促し、気血を補いながら必要な潤いを与える一品です。
白いごはんによく合う家庭料理です。
調理時間15分
材料
【2人分】
きゅうり…………………………2本
卵…………………………………3個
サラダ油…………………………大さじ2
サラダ油…………………………大さじ2
鶏がらスープの素………………小さじ1
塩…………………………………少々
COOKING
- 1きゅうりの表面を多めの塩(分量外)でよくこすり、5分ほど置いておく。
- 2きゅうりを洗い、両端を落とし、まず縦半分に切り、端から斜めに薄く切る。
- 3フライパンに油をひき熱し、ときほぐした卵を入れすばやく炒め、皿へ取る。
- 4同じフライパンできゅうりを強火でさっと炒め、鶏がらスープの素と塩を加える。
- 5きゅうりがしんなりしたら卵を加え炒め合わせてできあがり。
料理のポイント
- point! きゅうりを炒めすぎないようにすると食感が良く仕上がります。
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この記事を監修された先生
中医学講師劉 伶 先生
劉 伶(りゅう れい)
医学博士。遼寧中医薬大学客員教授。不妊カウンセラー。
中国・遼寧中医薬大学医学部卒業。同大学講師として勤務。修士学位を取得後、岡山大学医学部第一内科に留学し、医学博士号を取得。 現在は日本中医薬研究会専任講師として、中医学の普及と指導に従事。
共著に「やさしい中医学シリーズ1 ライフスタイルブック」「やさしい中医学シリーズ5 心と体にやさしい不妊治療」(ともに文芸社)など。