監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★★☆】いちごは胃の働きを助け、消化を促します
いちご 涼性/甘味・微酸味 暑気あたり、慢性の下痢、咳、痰、消化不良などの改善
いちごは、体の余分な熱を冷まし、胃をスッキリさせ消化を助けます。また、お腹の張りや便秘を解消し、慢性の下痢にもよいとされています。ビタミンC、葉酸、食物繊維がたっぷりのいちごは、肌の調子を整え、風邪予防にもなるでしょう。ヘタを取って洗うとビタミンCが流されてしまうので、洗うときはヘタをとる前がおすすめです。ヘタは緑色が濃く乾いていないもの、つぶつぶがくっきりとしているものを選びましょう。お腹を冷やすので食べ過ぎには注意が必要です。
いちごの桜餅
RECIPE
春は陽(よう)の気がどんどん増えて、肝(かん)の働きが活発になる季節。三寒四温と言われるように、不安定な気温差で体がついていけず体調を崩しやすくなります。旬のいちごは肝の働きを助け、新陳代謝を上げて冬に溜め込んだ不要物を解毒していくのによい食材です。小豆も毒素を分解し老廃物やむくみの解消をし重だるさを取りのぞきます。春先の吹き出物や湿疹にもよいでしょう。
調理時間30分
材料
【10個分】
白玉粉……………………30g
水…………………………160cc
薄力粉……………………100g
砂糖………………………20g
食用色素(天然着色料)…ピンク1/2
※赤でも代用可
桜の葉の塩漬け…………5枚
桜の花の塩漬け…………10個
いちご……………………5個
小豆餡
小豆………………………250g
黒糖………………………250g
塩…………………………小さじ1弱
COOKING
- 1ボールに白玉粉、色粉を溶いた水をいれて混ぜる。
- 2①薄力粉、砂糖を加えてさらに混ぜる。
- 3フライパンを温め②を8cmくらいの円に広げて焼く。
- 4いちごは1/6程度に切り、桜の花は塩抜きをし、葉は半分に切る。
- 5生地を丸めて餡を絞り、いちごを飾る。
- 6桜の葉を巻き、花を添える。
料理のポイント
- point! 生地を焼くときは、まわりが乾いてきたら裏返すと丁度良いです。
- point! 【小豆餡】小豆は、3倍くらいの湯で柔らかくなるまで煮る。黒糖を塩を入れ更に30~40分弱火に煮た後、ブレンダーなどでなめらかにする。
- point! 小豆餡は市販のものを利用してもよいですが、手作り餡は甘みを調整でき、砂糖類の種類も自分で選べて安心です。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。