冷えからくるお腹の痛みや消化不良に「かぶのポタージュ」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

冷えからくるお腹の痛みや消化不良に
「かぶのポタージュ」

2019.02.12 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
かぶはお腹を温め、冷えによる腹部の痛みや消化不良を緩和します。

かぶ 温性/甘味・苦味・辛味 胸腹部の冷痛、消化不良、便秘、熱をもった腫れもの・できもの、喉の渇き、のぼせに作用

かぶは別名「すずな」といわれ、春の七草のうちのひとつで、日本では古くから大切な農作物として食されていました。
中医学でかぶは、五臓を補い、お腹を温めて、胸やお腹の痛みを緩和、消化不良や便秘の解消にもよいとされます。また、上部に上がった気をおろす作用があるので、のぼせ、熱をもった吹き出物や腫れもの、頭痛などにも良いでしょう。
かぶの葉は実より栄養価が高いといわれています。残った葉は、細かく切り炒めてふりかけにしたり、味噌汁の具や、ぬか漬けにしていただきましょう。

プリント

かぶのポタージュ
RECIPE

胃や腸が弱っている時に、冷たいものやなまものを食べたり、寒いところに長時間いたりして、胃痛や下痢、便秘、消化不良などを経験したことはありませんか。寒邪が体に入り込み、胃が冷えると、消化吸収が衰えて胃の働きが滞り、胃が痛みます。そういう時は温かいものを食べて早めにゆっくり休みましょう。
また、なまものや生野菜、果物などの過食は体を冷やすので寒い時期は避けましょう。
今回は乳製品を使わずにポタージュを作りました。じゃがいももお腹を温めて消化吸収を高め、元気にしてくれる食材。消化能力が落ちている時でも安心して食べられる一品です。かぶの葉の部分と体を温めるにんにくを加えたソースは香りもアクセントになっています。

調理時間30分

材料
【2人分】
かぶ…………………中2個
じゃがいも…………中1/2個
玉ねぎ………………中1/2個
昆布…………………5センチ
塩……………………小さじ1/2
白こしょう…………少々
水……………………400cc・ソース

かぶの葉……………2個分の葉先5センチくらい
にんにく……………小1かけ
塩……………………少々
白こしょう…………少々
水……………………50cc

COOKING

  1. 1400ccの水に昆布を入れ戻す。玉ねぎはみじん切り、じゃがいもとかぶは皮を剥いて一口大に切る。
  2. 2鍋にオリーブオイルをひき、玉ねぎを透き通るまで中火で炒める。
  3. 3①のじゃがいもとかぶを②の鍋に入れ中火で軽く炒めたら、①の水を昆布ごと加え、じゃがいもとかぶが柔らかくなるまで煮た後、昆布を取り出す。
  4. 4③をミキサーでペースト状にして、塩、白こしょうで味を整え、器によそう。
  5. 5ソースを作る。かぶの葉とにんにくを中火で炒め、水を加え、塩、白こしょうで味を整える。
  6. 6⑤をミキサーにかけ、③にまわしかける。

料理のポイント

  • point! じゃがいもを使うことで、乳製品を使わずにとろっと仕上げられます。
  • point! スープをフードプロセッサーやミキサーなしで作る場合は、とろとろになるまで煮て、おたまなどでつぶし、ザルでこしてください。
  • point! かぶの葉は火を入れすぎると色が悪くなるので注意。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。