監修:楊 暁波 先生(中医学講師)
楊暁波先生の中医美容レッスンvol.13
知ってた?美肌のカギは「毛細血管」にあり!
日頃のお手入れはしっかりしているのに、肌の調子がなかなか良くならない。そんな悩みを抱えている人は、“カラダの内側”のケアにもぜひ注目を! 肌と血(けつ)の密接な関係を知って、イキイキ輝く健やか美肌をめざしましょう。
毛細血管と肌の深い関係
あなたの血は大丈夫?「血虚」「瘀血」をセルフチェック!
“補”と“通”のケアで、カラダの中から健やか美肌に!
「血虚」を改善するすためには、不足している血を補う“補(ほ)”のケアを、また「瘀血」が気になる人は、滞った血流を通じさせる“通(つう)”のケアを心がけることが大切。それぞれのケアに応じた食材やサプリメント、中医スキンケアなどを上手に使い、体の中と外、両面から肌を健やかに整えていきましょう。
【血虚:“補”のケア】
<おすすめ食材>
えび、トマト、にんじん、赤ピーマン、牛肉、豚肉、レバー、魚、卵、うなぎ、しじみ、ほうれん草、かぼちゃ、山芋、りんご、バナナなど
<おすすめのお茶>
ミルクティー、人参ウーロン茶、ほうじ茶 など
<暮らしのポイント>
◎胃腸の調子を整える
血を補うためには、元気な胃腸でしっかり栄養を取ることが大切です。冷たい飲食、暴飲暴食、偏食などは胃腸の負担になるので気をつけて。
◎過労や目の疲れに気をつけて
目の酷使、過労、睡眠不足などは、血を消耗する原因となります。スマホの使い過ぎにも注意して、夜はしっかり睡眠を取るよう心がけましょう。
◎運動は体をほぐす程度に
ヨガやストレッチなど、体をほぐす程度の軽い運動がおすすめです。汗を大量にかくような激しい運動は、血の消耗にもつながるので要注意。
【瘀血:“通”のケア】
<おすすめ食材>
青魚(さば、いわし など)、にんにく、たまねぎ、しょうが、唐辛子、にら、サフラン、トマト、黒酢、桃、赤ワイン など
<おすすめのお茶>
玫瑰花(マイカイカ)茶、ウコン茶、プーアール茶 など
<暮らしのポイント>
◎ストレスを溜めない!
「気」のエネルギーは血流をサポートしているため、ストレスで気の巡りが悪くなると、血流も滞りがちに。ストレスを感じやすい人は、こまめな発散を心がけましょう。
◎適度な運動で血行を促す
ウオーキングや水泳など、適度な運動を習慣にして血行を良くしましょう。肩こりや頭痛が気になる人は、ストレッチでこまめに体をほぐすことも意識して。
◎入浴で気血の巡りを良く
体をしっかり温めて、血行を促しましょう。気持ちをリラックスさせれば気の巡りも良くなるので、ゆっくり温まる半身浴もおすすめです。
こうした肌ケアは、中医学で“補血排毒養顔(ほけつはいどくようがん)”と呼ばれています。体を健やかに整え、内側から美しさがあふれ出す健康美肌づくり。年を重ねて肌の不調をあきらめていた人も、ぜひ取り組んでみてください。
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この記事を監修された先生
中医学講師楊 暁波 先生
楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。世界中医薬学会連合会皮膚科専門委員会理事。1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)「イスクラ中医学入門「1」中医基礎学」、「同「2」中医診断学」(ともに日本中医薬研究会)、「[簡明]皮膚疾患の中医治療」(東洋学術出版社)など