監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】黒ごまは、腸を潤し便通をよくします
黒ごま 平性/甘味 肝腎をサポートし、足腰を強くする、白髪ケア、便秘や不眠の解消 など
ごまは、和食から洋食まで幅広く使われる脇役ですが、非常に栄養豊富な食材です。ごまには白ごまと黒ごまがありますが、黒ごまは特に腎をサポートする働きが強く、疲労回復や老化防止に役立ちます。また、黒ごまには潤燥通便の働きがあり、体を内側から潤し腸を整えるため、乾燥性の便秘が気になるときにおすすめです。栄養学的にも、黒ごまはセサミンなどの抗酸化物質を豊富に含むため、白ごまよりも栄養価が高い点が特徴です。
黒ごま汁粉
RECIPE
夏の疲れを放置して気(エネルギー)の不足が長く続くと、秋になる頃には、やる気が出ない、疲れやすい、体が冷えやすいなどの症状が現れます。また、気が不足すると排便の力も弱まり、便秘を引き起こすことがあります。黒ごまは、中医学的に潤燥通便の働きがあるとされ、腸を潤して便通をスムーズにする効果が期待できます。今回ご紹介する「黒ごま汁粉」では、甘味として、気を補い通便の働きを助ける甘酒と、気を益す作用のある白玉(もち米)を組み合わせました。夏の疲れを回復させながら、便通をよくするデザートです。簡単に作れるので、多めに作って数日間続けて食べると良いでしょう。また、黒ごまは腎の働きをサポートするため、腎の働きが弱りがちな冬にもおすすめです。
調理時間15分
材料
【2人分】
★濃縮甘酒・・・・・・・・・・・・・・・100g
★黒ごまペースト・・・・・・・・・30g
★水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50ml
豆乳(A)・・・・・・・・・・・・・・・・50ml
片栗粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1
枸杞の実・・・・・・・・・・・・・・・・・3粒
白玉:
白玉粉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30g
豆乳(B)・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
COOKING
- 1白玉を作る。白玉粉に豆乳(B)を加えてよく練る。滑らかになったら、一口サイズに丸めて熱湯で茹で、浮き上がってからさらに1分茹で、冷水に取る。
- 2小鍋に★の材料を入れハンドブレンダーで滑らかにする。(フードプロセッサーやミキサーを使っても良い)全体が混ざったら、豆乳(A)を加えて攪拌する。
- 3②を中火で加熱し温め、小さじ1の水で溶いた片栗粉を加え、とろみをつける。
- 4③を①の白玉と一緒に器にもりつけ、枸杞の実を乗せる。
料理のポイント
- point! 黒ごまペーストは水分と混ざりにくいため、ハンドブレンダーが無い時には、濃縮甘酒と黒ごまペーストを良く混ぜ合わせてから、水を少しずつ加えると良いでしょう。
- point! 白玉を多く作り過ぎた時は、茹でる前の丸めた状態で冷凍することができます。茹でる時は凍ったまま、沸騰したお湯に入れて茹でましょう。
- point! 体に冷えを強く感じる時は、シナモンパウダーを振って食べると体が温まりやすくなるので、おすすめです。
この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。