春の花粉症対策に「菜の花と鯛のせいろ蒸し」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

春の花粉症対策に
「菜の花と鯛のせいろ蒸し」

2024.03.26 UPDATE

監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)

【難易度★☆☆】
菜の花は炎症を抑え、デトックス、お肌のくすみ、便秘に役立ちます

菜の花 温性/辛味 炎症を抑える、解毒、血の巡りをよくする、便秘の解消 など

菜の花は、春の訪れを告げる鮮やかな黄色い花を咲かせる植物です。その可愛さだけでなく、栄養価もまた非常に高いことで知られています。中医学的には、体内の炎症を抑えるとされています。また、解毒作用もあり、体内の不要な物質を排出し、血の巡りを良くすると言われています。ビタミンCはほうれん草の約4倍もあり、お肌のくすみ、便秘の解消にも役立ちます。菜の花は、他の春の野菜の中でも特にデトックスにおすすめです。菜の花のえぐみや苦みが気になる方は、花が咲いていない状態のものを選びましょう。

プリント

菜の花と鯛のせいろ蒸し
RECIPE

薬膳では、体調に合わせて調理方法を変えると良いとされています。例えば、「揚げ物」は油を多く使うため、湿(水分)が多い体質の方には適していません。また、「生」のサラダや刺身は、陽虚や寒証の方には不向きです。「蒸し物」は、どの体質の方にも適している万能な調理法です。

 

今回は、旬の食材を使ってせいろ蒸しにしました。菜の花と一緒に、胃腸の調子を整える鯛やねぎ、元気の源とされるしいたけを使い、体に優しい味付けに仕上げました。豆鼓の醤油蒸しやしその醤油漬けを添えると、食卓が一層華やぎます。豆鼓は中医学的に体の熱を取り除き、解毒を促すため、花粉症で炎症を起こしている方には菜の花との相乗効果が期待できます。

調理時間20分

材料

【2人分】

菜の花・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200g
鯛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2切れ
しいたけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・1~2個
長ネギ(白い部分)・・・・・・・・20g
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々

 

豆鼓の醤油蒸し
豆鼓(乾燥)・・・・・・・・・・・・・・・約12粒
水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
醤油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1

 

しその醤油漬け
しそ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2枚
醤油・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2

COOKING

  1. 1しそを千切りにして、醤油大さじ2に漬けて置く。
  2. 2鯛の切り身に塩を適量ふりかけ15分ほど置く。
  3. 3菜の花、しいたけ、ネギを食べやすい大きさに切る。
  4. 4豆鼓をみじん切りにし水大さじ1,酒大さじ1、醤油小さじ1を加え小さな器に準備する。
  5. 5皿に②と③を盛り、せいろに入れる。
  6. 6④も一緒にせいろに入れ中火で8分~10分蒸し上げる。

料理のポイント

  • point! せいろにお皿が入らない場合は、キッチンペーパーを敷いて代用できます。
  • point! しその醤油漬けは蒸さないでください。せっかくのしその香りによる行気作用が半減してしまいます。蒸したい場合は、1~2分に留めましょう。
  • point! 蒸し時間は、せいろや火加減によって変わるので様子を見ながら調節しましょう。せいろがない場合は、蒸し器で代用も可能です。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳管理師笹沼歌乃

国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。​​