監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★★☆】バジルは香りで気血を巡らし温めながら胃腸の調子を整えます
バジル 温性/甘味・辛味 消化不良、お腹の張り、胸の閉塞感、不安感、憂鬱感の鎮静 など
7月〜8月が旬のバジルは、シソ科で家庭でも容易に栽培できる食用ハーブです。生食・乾燥・ペーストなど食し方はさまざまあり、食材を選ばず料理を引き立ててくれます。更に、その独特の香りは気血の巡りを良くしリラックス効果があります。香り成分は胃腸の調子も整え、薬味として使用すると消化力が高まります。不安感やイライラ、憂鬱感の解消に効果的で、ハーブティーにすれば不眠の改善にも役立ちます。体を温める力があるので、冷え性の人にもおすすめです。
夏野菜とバジルのジェノベーゼソース
RECIPE
夏の暑さで食欲が落ち台所で火をつかうのも億劫になる時期。バジルソースを作り置きしておくと日持ちし、料理のアクセントにも重宝します。バジルはトマトをはじめ夏野菜と相性バッチリ。スライストマトとモッツァレラチーズにソースをかけるだけのカプレーゼ、パスタと和えたジェノベーゼパスタも定番ですが、今回はバジルソースをかけて夏野菜をたくさん摂れるようにしました。鶏肉もいれて一皿で栄養バランスも良く、夏バテ対策の推しレシピです。冷房病で寒邪(かんじゃ)にやられた時でも、バジルは温性ですので体を温め消化促進、胃腸にもやさしく、体調不良改善の助けとなるでしょう。松の実は油分を多く含み、肺や大腸を潤してくれる食材です。クーラーの乾燥と冷えからくる空咳や乾燥にもよいでしょう。便通も良くなりそうです。
調理時間30分
材料
【1皿分】
バジルソール:
バジル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g
松の実・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10g
にんにく・・・・・・・・・・・・・・・・・・1片
オリーブオイル・・・・・・・・・・・・100ml
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
プチトマト・・・・・・・・・・・・・・・・3個
ブラウンマッシュルーム・・・・3個
ヤングコーン・・・・・・・・・・・・・・3本
スナップえんどう・・・・・・・・・・4〜5本
ジャガイモ・・・・・・・・・・・・・・・・1〜2個
ブロッコリー・・・・・・・・・・・・・・50g
鶏もも肉・・・・・・・・・・・・・・・・・・1枚
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
胡椒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
COOKING
- 1バジルは洗って葉だけを取り水分をしっかりときる。
- 2フードプロセッサに松の実、にんにく、オリーブオイルを入れて一度回し、さらにバジルを加えペースト状になるまで攪拌する。
- 3ジャガイモとブロッコリーは茹でて食べやすい大きさに切る。鶏肉は塩、胡椒してフライパンで両面を焼く。
- 4耐熱皿に③とプチトマトとブラウンマッシュルームを半分に切り、湯がいたヤングコーン、スナップえんどうと一緒に盛り付ける。
- 5④の皿に①のバジルペーストをかけオーブンで焼き色をつける。
料理のポイント
- point! フードプロセッサで撹拌する際は、バジルは熱に弱いので松の実が細かくなってから入れると、色と香りが良く仕上がります。
- point! 粉チーズを入れても美味しいです。その場合はお好みで塩の加減をしてください。
- point! バジルソースは、お好みの野菜、肉、お魚でお楽しみいただけます。
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この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。