監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】まぐろは体を温め貧血を改善します
まぐろ 甘味/温性 貧血、血行促進、体力回復、老化防止など
まぐろの赤身は、中医学では気・血を補う食材です。体を温める性質をもつため血流を促進、疲労回復、コレステロールを下げ動脈硬化の予防を期待できます。栄養学的に赤身は良質なタンパク質が豊富で、トロの部分はDHAやEPAが多く善玉コレステロールを増やします。中性脂肪を減らすなど脂質異常、生活習慣病の改善、老化防止にも良いでしょう。鮮やかな赤色で、筋は薄く柵に対して平行に入っているものを選びましょう。
まぐろとアボカドのポキ丼
RECIPE
女性は初潮から閉経まで約40年近く月経があり、妊娠や授乳期以外でも毎月のように出血していることになります。そのため貧血になりやすく『血(けつ)』を補う必要があります。『血』は体を温め肌や髪を潤すだけでなく、精神、意識、思考を安定させる大事な働きがあります。生で食卓に上がることが多いまぐろですが、体を温める温性の食材です。ネギや紫蘇などを添えると、温める力を相乗し気血の巡りもアップします。
今回一緒に合わせたアボカドは、気を補い胃腸を温め消化促進、まぐろと相性が良く高い抗酸化作用も期待できます。月経前後の不調が起こらないよう備えておくと良いメニューです。
調理時間20分
材料
【2人分】
米酢(酢)……………大さじ3〜6(お好みの分量)
まぐろ…………………1柵
アボカド………………半分
トッピング用:
海苔………………手巻き用1/2枚
紫蘇………………5~6枚
わけぎ……………適量
白ごま……………少々
わさび……………お好みで適量
A(まぐろ漬だれ)
醤油………………大さじ2
酒…………………大さじ1
みりん……………大さじ1
B(アボカド漬けだれ)
塩…………………少々
レモン汁…………小さじ1
マヨネーズ………小さじ1
醤油………………小さじ1
ごま油……………大さじ1
COOKING
- 1AとBの調味料をそれぞれ合わせて準備する。
- 2まぐろを柵ごと塩をふり(分量外)5~10分程置き、水で流した後水気を拭き取りAに漬けておく。
- 3アボカドは1.5cm角に切りBと合わせる。
- 4紫蘇は千切り、わけぎは小口切り、海苔は食べやすい大きさに切る。
- 5炊きあがったご飯に米酢をふりかけ、まんべんなく混ぜ合わせる。
- 6器にご飯、海苔、アボカド、まぐろの順に盛り付け、紫蘇、わけぎ、白ごまをかける。
料理のポイント
- point! 今回、ご飯は白米2:玄米1で炊きました。雑穀などもいれて白米に無い栄養(ビタミン、ミネラル、食物繊維)を補いましょう。
- point! アボカドは調味料でコーティングすることで色の変色を防ぎます。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。