監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】チーズは肌に潤いを与え、粘膜の保護に役立ちます
チーズ 平性/甘味・酸味 喉の渇き・から咳・便秘の改善、肝機能向上、皮膚や粘膜の保護 など
チーズは「血」を補い、肺や皮膚、粘膜に潤いを与えます。また、から咳、喉の渇きや乾燥、肌や髪の毛の乾燥を改善します。
眠りが浅くよく夢をみる、便秘気味、月経の経血が少ないなど、「血」不足の方にもおすすめ食材です。
骨をつくるうえで欠かせないカルシウム、筋肉や細胞、血をつくる栄養素タンパク質、身体の抵抗力を高め、抗酸化作用のあるビタミンA、B2、E、乳脂肪など、欠かさず摂取していきたい栄養素がたくさん入っています。
身体に消化されにくい乳糖はほとんど含まれませんが、お腹の調子が悪くなる場合は控えてください。
和風オニオングラタンスープ
RECIPE
秋から冬は、乾燥や冷えがすすむ季節です。から咳、喉の渇き、肌の乾燥、アレルギーなど、乾いた空気が体内に入り込み「燥邪」や「寒邪」が身体を侵します。
身体を潤し、温めていくことで身体の基礎を作り、乾燥や寒さに負けないよう養生していきましょう。
チーズは乳のタンパク質、高野豆腐は豆のタンパク質をそれぞれ持ち合わせています。体力、成長、免疫力などを作るためには大切な栄養素です。
栄養素がぎゅっと凝縮される飴色玉ねぎは旨味成分も引き立ち、気血の巡りをよくします。
今回はフランスパンの代わりに豆腐、高野豆腐でヘルシーに。味も鰹だしで和風、チーズと鰹節の香りが食欲をそそりますよ。
調理時間40分
材料
COOKING
- 1玉ねぎは繊維にそって薄くスライス、にんにくは潰してからみじん切りにする。
- 2高野豆腐は水で戻し、木綿豆腐は2cm角に切り水気をきっておく。
- 3鍋にオリーブオイルを入れ、①を弱めの中火で飴色になるまで約15分炒める。
- 4③に鰹だし汁を入れ、温まったら②を入れ、塩、こしょう、うすくち醤油で味をみる。
- 5耐熱皿に④を注ぎ、チーズと鰹節をまぜたものをのせて、トースターで焦げ目がつくまで焼く。
- 6トッピングに、あればイタリアンパセリなどをのせてできあがり。
料理のポイント
- point! 飴色玉ねぎは、弱めの中火で「少しほっといて焦げる前にかき混ぜる」を繰り返すと早く上手にできます。
- point! 今回はグリュイエールチーズを使いました。お好みのナチュラルチーズ、とろけるチーズなどを使ってください。
- point! 木綿豆腐と高野豆腐の食感の違いが楽しめます。高野豆腐は出来立ては熱いのでやけどしないように気をつけてください。
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この記事を監修された先生
国際中医薬膳師矢留 江里子 先生
矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。