食欲不振など夏の胃腸トラブルに「ズッキーニの米粉ケークサレ」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

食欲不振など夏の胃腸トラブルに
「ズッキーニの米粉ケークサレ」

2020.08.25 UPDATE

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
ズッキーニは脾の働きを助けながら、暑気あたりの予防に役立ちます。

ズッキーニ 寒性/甘味 暑気あたり予防、体の余分な熱をとる、体に潤いを生じさせる、軽い口の渇きを癒やす、排尿の改善 など

ズッキーニはかぼちゃの一種で、ほのかな甘みと苦みが特徴の夏野菜です。ヨーロッパでは一般的な食材ですが、最近では日本のスーパーでもよく見るようになりました。

中医学的には、「脾(ひ)」の働きを助けながら、体の余分な熱をとりバランスを整える働きがあるため、暑気あたりの予防に良いとされています。また、排尿をスムーズにさせる働きもあるため、排尿トラブルがあるときに摂り入れるといいでしょう。
栄養学的にはビタミンCが豊富なため、疲れを感じる時や肌トラブルが気になる時にもおすすめです。

プリント

ズッキーニの米粉ケークサレ
RECIPE

中医学では夏の終わりから秋にかけてのシーズンを「長夏(ちょうか)」と呼びます。長夏は残暑の影響で高温多湿のシーズンです。このような気候は「脾胃(ひい)」(胃腸)がダメージを受けやすく、暑気あたり(食欲が出ない、胃の調子が悪い、頭が重い、疲れが取れない、腸の調子が悪いなど)の症状が出やすくなります。
暑いからと言って冷たい物や生ものを摂り過ぎると、不調を悪化させるので、過剰摂取にならないように気をつけましょう。

今回は、暑気あたりに良いズッキーニをたっぷり1本使った米粉のケークサレです。一般的にケークサレは小麦粉を使いますが、米粉は脾を健やかにする働きと胃の調子を整える働きがあるため、米粉を使うことでより脾胃にやさしいケークサレになります。また、ヨーグルトは体の潤いを生む働きがあるため、汗で失われた潤いを補います。ヨーグルトが持つ発酵の香りが味わいに深みを持たせてくれますよ。

調理時間45分

材料
【パウンド型1本分18㎝】
米粉……………………125g
ベーキングパウダー…小さじ1.5
ズッキーニ……………1本
卵………………………Lサイズ2個
ヨーグルト……………75g
サラダ油………………大さじ2
砂糖……………………大さじ1.5

COOKING

  1. 1オーブンを180℃に予熱し、型にクッキングシートを敷いておく。
  2. 2米粉とベーキングパウダーはビニール袋に一緒に入れよく振る。ズッキーニは薄切りにしておく。
  3. 3ボウルに卵とヨーグルトを入れ良く混ぜ合わせ、サラダ油を少しずつ入れてよく撹拌する。
  4. 4③に②の粉類を2回に分けて入れ、粉気がなくなるまでしっかり混ぜ合わせたら、②のズッキーニを加えて混ぜ、型に流し入れる。
  5. 5180度に温めたオーブンで約30分焼き色が付くまで焼く。焼きあがったら型から出して網の上で熱をとる。
  6. 6熱いまま切ろうとするとボロボロになるので、粗熱が取れたら食べやすい大きさにカットしていただく。

料理のポイント

  • point! 一枚ずつラップに包んで冷凍することができます。食べる時はラップを外して凍ったままトースターで焼くと美味しくいただけます。
  • point! 乳製品が苦手な場合は、豆乳ヨーグルトを同じ分量で代用することができます。
  • point! ズッキーニは緑色や黄色いものもありますが、どちらも表面に傷がなく、皮がやわらかくて艶々しているもの、色が濃いものを選びましょう。

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この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。