監修:車田 光穂 先生(中医アロマセラピスト)
みなさんは「中耳炎」になったことがありますか?中耳炎は子どもがかかりやすいと言われていますが、実は大人も発症してしまうことがあります。
中耳炎とは、鼓膜の奥に菌が繁殖し膿がたまる状態のこと。かぜが流行る時期は、鼻や喉の粘膜が炎症を起こしやすく、中耳炎になりやすいです。また、早い方だと1月から花粉症を発症し、そこから発展して中耳炎を引き起こすパターンもあります。中耳炎はきちんと対処できないと治まるまでに数ヶ月かかったり、繰り返しやすくなります。
今回は、中耳炎を引き起こさないためのケアをご紹介します。
中耳炎における大人と子どもの差
中耳炎になりやすい体質とは
中耳炎になりやすい人は、中医学的には「衛気不足(えきぶそく)」のタイプといえます。
「衛気」とは現代医学的に言えば、肌のバリア力。皮膚や鼻・気管支などの粘膜の強さのことです。この「衛気」を司る「肺」は、呼吸器の働きだけでなく、免疫系や皮膚、鼻に関係が深いといわれています。肺を健やかに保つことで、免疫力アップにつながるのです。
中医学で考える「肺」の働きと養生について詳しくはこちら
衛気強化の漢方薬や食材で予防
漢方薬では、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)という方剤を使うことがあります。体の表面に屏風を立てて、外からの邪気を防ぐ効能があるというのが、名前の由来です。玉(ぎょく)とは、中国では翡翠などの宝石一般を指します。玉で作った屏風、つまり頑丈に防ぐという意味を指しています。
衛気強化の精油と続けたい生活習慣
初めて行う場合は、いきなり鼻に入れず、必ず他の部位で試してみてからに行いましょう。特にペパーミントは清涼感が強いので濃度には充分ご注意ください。
・中耳炎かもと思ったら、早めに耳鼻科へ行き対処すること
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この記事を監修された先生
中医アロマセラピスト車田 光穂 先生
車田 光穂(くるまだ みつほ)
登録販売者、国際中医専門員、中医アロマセラピスト、日本中医薬研究会会員店にて3年間勤務。その後イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学び、イスクラ薬局六本木店の店長を経て独立。現在は東京・南麻布にて「漢方四月一日庭(つぼみてい)」の庭主として、漢方薬だけでなく、食事、アロマセラピーなどの養生法を適材適所で使い、心地よい生き方を提案している。
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