監修:佐藤 薫 先生(国際中医薬膳師)
【難易度★☆☆】ターメリックは体の巡りを促し、イライラを取り除いて気持ちをのびやかにします。
ターメリック(姜黄) 温性/苦味・辛味 気血の滞りによる胸・脇の張りを改善、お腹の膨満感・月経痛を和らげる など
ターメリックはカレー粉の主原料として用いられ、カレー粉が黄色いのはターメリックによるものです。ショウガ科ウコン属の熱帯植物の根茎で、中薬名を「姜黄(きょうおう)」といい、日本ではウコンと呼ばれることが多いです。
中医学では、イライラ、ウツウツなどの精神的な症状を、まず「肝(かん)」の不調と考えます。ターメリックは「肝」の働きを良くすることで、イライラ、不安などの症状の緩和に役立ちます。
さらに、体を温め、気血を巡らす働きがあります。冷えやストレスによる気血の滞りが引き起こす、月経前の不調や月経痛の緩和に役立ちます。
イエローライスサラダ
RECIPE
今回はいか、パプリカ、赤玉ねぎ、セロリを具材に使ったサラダで、いずれも自律神経と関係の深い「肝」の働きを良くする食材です。
特にいかは、肝血を養うことで肝気の巡りを促すため、月経のトラブルにおすすめしたい、女性にとって嬉しい食材です。季節ごとに種類は変わりますが、一年中手に入ります。
調味料に使用した酢にも、気血を巡らせる働きがあり、料理の保存性が増します。行楽シーズンの時期、お弁当の一品にもおすすめです。
調理時間30分
材料
【4人分】
米………………………………1合
ターメリック…………………小さじ1/4
セロリ…………………………1本
赤・黄・オレンジパプリカ…各1/4個
赤玉ねぎ………………………大1/4
いか……………………………1杯
すし酢…………………………大さじ3
オリーブオイル………………大さじ3
にんにくのすりおろし………1/2片
白ワイン………………………大さじ1
にんにくのすりおろし………1/2片
白ワイン………………………大さじ1
塩………………………………少々
こしょう………………………少々※米1合に対し、すし酢はパッケージ表記の1.5倍量、野菜は合計約250gになるようにしています。
こしょう………………………少々※米1合に対し、すし酢はパッケージ表記の1.5倍量、野菜は合計約250gになるようにしています。
COOKING
- 1米を洗って20分浸水する。少なめの水加減(目安として炊飯器の通常モードの水加減から大さじ2引く)にしてターメリックを加え、固めに炊き蒸らしておく。
- 2大きめのボウルにすし酢、オリーブオイル、にんにくのすりおろしを混ぜ、ドレッシングを作る。
- 3セロリは葉と茎を分ける。セロリの茎、パプリカ、赤たまねぎを粗みじん切りにして②で和える。
- 4いかのワタと軟骨を取り除き、皮ごと輪切りにする。ゲソはバラバラにして、固い吸盤をそぎ取り、細かく切る。
- 5鍋にいかがひたひたに浸るくらいの水、セロリの葉(半分の量)、白ワインを入れ、沸騰させ火を止める。
- 6⑤に④を入れて、余熱で火を通した後、ゆで汁をよく切って、熱いうちに③に加えてよく和える。
- 7いかと野菜がなじんでしんなりしたら、⑥に①を入れ混ぜ、味が薄ければ塩、こしょうで味を調える。皿に盛り付け、セロリの葉で飾りつける。
料理のポイント
- point! 野菜とイカのマリネは一日作り置くこともできるので、翌日ターメリックライスを炊いて混ぜ合わせてもいいです。
- point! すし酢は万能調味料です。今回はオリーブオイルと合わせましたが、ごま油と合わせると中華ドレッシングになります。
- point! 米は麦ごはん(もち麦など)で作ると、よりサラダらしくさっぱりとしたお料理になります。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳師佐藤 薫 先生
佐藤 薫(さとう かおり)
国際中医専門員A級。国際中医薬膳師。登録販売者。不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。現在は漢方薬局での漢方相談だけでなく、日本中医食養学会講師を務める。
体の基礎から健やかに導く、一人ひとりに合った薬膳レシピを提案。