ジメジメシーズンの体が重だるい時におすすめ「茄子と黒豆の味噌炒め」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

ジメジメシーズンの体が重だるい時におすすめ
「茄子と黒豆の味噌炒め」

2022.06.28 UPDATE

監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)

【難易度★☆☆】茄子は水の巡り、浮腫みや胃の不快感を改善します

茄子 甘味/寒性 体の余分な熱をとる、体の余分な水を排出する、むくみ、血の巡りを改善する、食欲不振

夏になると色々な種類が並ぶ茄子ですが、元々の原産地はインド辺りとされており、熱帯が適地となる野菜です。値段も比較的安定していることから、夏から秋にかけて家庭料理で使いやすい食材です。中医学的には体に溜まった余分な水や熱を排出する働きがあるとされ、お腹がチャポチャポして体が重だるく感じる時や、浮腫むとき、食欲不振の時に良いとされています。また栄養学的には、カリウムを多く含むため塩分を尿と一緒に排出して血圧を下げる働きもあるとされています。

プリント

茄子と黒豆の味噌炒め
RECIPE

今年もジメジメムシムシの梅雨のシーズンがやって来ました。日本は海に囲まれている地形から気温の上昇と共に湿度も上がる特徴があります。このように気温の上昇にプラスして湿度が上がると人間の体は影響を受けて、体温調節が乱れてのぼせたり、水の巡りが乱れて体の中に余分な水が溜まり、むくみ、だるさ、お腹に水が溜まったようなチャポチャポした感じがしたり、食欲不振等の症状が出やすくなると言われています。
今回は、体の余分な熱を取りながら、余分な水も排出する働きを持つ茄子を使った味噌炒めです。茄子の味噌炒めというと挽肉を合わせる方が多いかと思いますが、今回は肉の代わりに黒豆を使います。黒豆も茄子同様に、余分な水を排出する働きがある為、一緒に使うことで、水の排出力を高めますので、このシーズンにはおすすめの組み合わせです。ちょっぴり辛味の効いた味付けで食欲も進みます。

調理時間15分

材料
【4人分】
茄子………………………3、4本
煮黒豆……………………100g
青唐辛子…………………2本
ショウガ…………………1片
ニンニク…………………1片
≪合わせ調味料≫
味噌………………………大2
豆板醤……………………小1
醤油………………………小1
酒…………………………大2
メープルシロップ………大1
ごま油……………………大2

COOKING

  1. 1茄子は8㎜角に、生姜、ニンニク、青唐辛子を細かく刻む、煮黒豆は煮汁を切っておく。
  2. 2フライパンを温め、ごま油大さじ2で、生姜、ニンニク、青唐辛子を弱火で香が立つまで炒める。
  3. 3②にカットした茄子を加えたら火を中火に強め、しんなりするまで炒める。
  4. 4③に煮黒豆と合わせ調味料を加え、味がなじむまで炒める。
  5. 5器に盛り付けたら、レタスに包んでいただく。

料理のポイント

  • point! 茄子はカットして直ぐに調理する場合には水にさらす必要はありません。水にさらすと栄養分が流れてしまうので、できるだけ水にはさらさずに調理しましょう。
  • point! 茄子は乾燥や低温に弱い野菜です。保存する時には、1個ずつラップに包んで冷蔵庫に入れると長持ちします。もしくは、カットして冷凍すると良いでしょう。
  • point! 煮黒豆は味付きのものでも問題なく使えます、甘みの味がアクセントになって美味しいです。

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この記事を監修された先生

中医薬膳師松本 誉子 先生

松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。