余分な熱を冷まして「肺」を潤す美肌デザート「日本酒でつくる和梨コンポート」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

余分な熱を冷まして「肺」を潤す美肌デザート
「日本酒でつくる和梨コンポート」

2021.10.12 UPDATE

監修:関谷 嘉之 シェフ(レシピ考案)(調理師)

【難易度★☆☆】
梨は喉のイガイガや乾燥、肌荒れを防いでくれます。

梨 涼性/甘味・酸味 咳・痰の緩和、喉の渇き・声枯れの改善、二日酔いの改善、美肌 など

梨は「肺」の熱を下げ潤してくれます。痰の多い咳が出るときや喉に不快感があるときに良いとされています。また、体内の「津液(しんえき)」(潤い)不足による乾燥を潤してくれるため、便秘などによる肌荒れにもおすすめです。
梨は涼性で胃腸を冷やしやすいです。火を通すことで冷やす力を弱めることができるので、冷え性の方やお腹がゆるい方は、火を通して食べると良いでしょう。

プリント

和梨のはちみつ香る日本酒コンポート
RECIPE

「霜降(そうこう)」の季節は深まる秋に朝霜が見られる頃。朝晩の冷え込みが激しく、日が短くなります。
この時期、昔から中国では子供がコホンと咳をすると、家庭で「蒸梨」が出されていたそうです。「蒸梨」は梨の真ん中をくり抜き、氷砂糖や生薬を詰め込み30分以上かけて蒸す養生食です。

この養生食をより食べやすくアレンジしたのが、和梨コンポート。今回は、胃腸の冷やし過ぎを和らげるため、温める力のある日本酒を使ってコンポートしました。また、一緒に煮込んだはちみつは免疫力を高め殺菌作用があり、皮膚を潤し便通にもよいとされています。
喉のイガイガが気になるときは、多めに作って毎日少しづつ食べると喉の熱をとって咳を鎮めてくれますよ。

調理時間20分

材料
【2人分】
梨……………………2個
レモンスライス……2枚
ジュニパーベリー…5粒
日本酒………………100ml
水……………………300ml
はちみつ……………25g
三温糖………………25g
ジャスミン茶………1g

COOKING

  1. 1梨の皮をむき1口大の大きさにカットする。
  2. 2鍋に梨以外の材料を全て入れ沸かし、沸騰したら①を入れて火を通す。
  3. 3②を冷まし、冷蔵庫で保存する。

料理のポイント

  • point! 冷まさずにホットデザートとしても美味しいですよ。
  • point! 多めに作った場合は必ず冷蔵保存をしてください。
  • point! 梨の種類によって風味や香りが異なります。お好みの梨をお使いください。

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この記事を監修された先生

調理師関谷 嘉之 シェフ(レシピ考案)

関谷 嘉之(せきや よしゆき)
西洋専門調理師。日本エスコフィエ協会会員。
調理師専門学校を卒業後、都内ホテル主任。フレンチやスペイン料理店等料理長、店長、調理師学校の専任教員など経験。現在は、(株)LIGUNA様が運営するカフェ『はだめし』にて、地産地消、身土不二などをコンセプトに薬膳の考えを取り入れ「からだの中からきれいになる美養食」を提供しています。