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メイク崩れを未然に防ぐ体質チェックとタイプ別対処法

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メイク崩れを未然に防ぐ体質チェックとタイプ別対処法

2019.07.02 UPDATE

楊暁波先生の中医美容レッスン vol.39

顔に汗や脂が浮き出る時季になると気になる「メイク崩れ」。実は化粧の崩れやすさにも体質が関係しています。メイク直しをなるべく減らし、いつまでも清潔な肌を保つためにも、メイク崩れしやすい体質とその対処法を見ていきましょう。

中医学で考えるメイク崩れを引き起こしてしまう原因

一般的に、メイク崩れを起こしやすい肌の特徴として、顔が赤い、汗っかき、脂っぽい、毛穴が粗いという4つのポイントが挙げられます。特に五点分布(おでこ、鼻、鼻の両側、顎)が脂っぽい肌質の方はメイク崩れしやすいと言われています。
 
中医学では、メイク崩れしやすいのは「熱」が原因であると考えます。熱は上にのぼる性質があるため、体に熱がこもると、顔が赤くなったり、熱によって脂が溶けだしたり、汗をかいたりといった、メイク崩れの原因となる症状があらわれます。
特に夏は暑熱(しょねつ)が影響し、さらに化粧が崩れやすくなるのです。

まずはここから実践!メイク崩れを防ぐ3つの基礎ケア

メイク崩れを防ぐポイントは熱を冷ますこと。中医学をとりいれた簡単基礎ケアを3つ紹介します。

(1)冷湿布(冷パック)
日頃何気なくしているパックですが、肌を冷やすことで、血管を引き締めて赤みを減らす、毛穴を引き締めて余分な脂の分泌を防ぐ、汗孔を引き締めて余分な汗の分泌を防ぐ、肌のたるみや炎症を予防する効果が期待できます。
洗顔後、2~10分間冷パック。化粧水・保湿乳液・美容液をつけ、しばらく置いてから化粧をしましょう。

【中医学の考え方を取り入れたオーガニックパック】
・五行草(スベリヒユ):潤い、ひきしめ
・紫根:シミ、赤みの緩和
・緑茶:熱を冷ます
・地楡(ワレモコウ):赤みの緩和
上記いずれかの生薬10gを1,000mlの水に10~20分間つけて、加熱します。沸騰したら弱火で10分煎じ、火を止め薬液が冷めたらシルクのタオルやパックにできるシートを浸して使います。薬液は冷蔵保存することで、約3日間使用できます。
 
(2)ツボ押し
下記のツボを一回各30秒~1分間押します。1日2~3セット実践するといいでしょう。
・熱、炎症を緩和する「曲池(きょくち)」:ひじを曲げた時にできる、シワの終わるところ
・心を落ち着かせる「内関(ないかん)」:手首から肘に向かって指3本分置いたところ
・口元・顔のトラブル対策「合谷(ごうこく)」:手の甲、人差し指の骨のキワ

(3)瞑想
メイク崩れに瞑想?と思われるかもしれませんが、中医学では「心を落ち着ければ自然と涼しくなる」という言葉があります。涼しい風景を思い浮かべたり、静かにリラックスすることは、体の熱を冷ます意外な方法の一つです。

中医学的メイク崩れしやすい体質チェック

それでは、主な症状からみるメイク崩れしやすい体質チェックです。主な体質は4つ。タイプは複数当てはまることもあります。

(1)暑がりの「素体陽盛血熱(そたいようせいけつねつ)」タイプ
顔が赤い、肌の炎症が起こりやすい、粘膜の炎症が起きやすい、毛穴が粗い、口が渇く、汗っかき

(2)あがり症・イライラの「肝鬱気滞血熱(かんうつきたいけつねつ)」タイプ
緊張すると顔が赤くなる、ニキビ・吹き出もの・シミができやすい、イライラしやすい、怒りっぽい、便通が悪い、お腹が張る、のぼせ

(3)更年期に多いのぼせ・発汗の「肝腎陰虚血熱(かんじんいんきょけつねつ)」タイプ
のぼせ、首から上の発汗、顔が赤い、毛穴が粗い、五点分布が脂っぽい、寝汗、口が渇く

(4)焦燥・不安感が多い「心腎不交血熱(しんじんふこうけつねつ)」タイプ
常にそわそわと落ち着かず焦りがある、顔が赤い、毛穴が粗い、五点分布が脂っぽい、口の渇き、不安感、便秘気味、寝汗
 

タイプ別メイク崩れの対処法

体質をチェックできたら、それぞれの対処法をみていきましょう。複数のタイプが当てはまった方は、まずできることから対策を。

(1)暑がりタイプ
・体にこもった余計な熱を冷ます「清熱涼血整肌(せいねつりょうけつせいき)」
体の熱をさます性質がある緑茶、きゅうり、れんこん、白菜、大根などの食材がおすすめ。味の濃い食べ物、天ぷらなどの揚げ物、カレーライスなどの刺激のある食べ物は熱を生じやすいので気をつけて。

(2)あがり症・イライラタイプ
・気持ちの凝りをほぐしてリラックス「清熱疏肝理気(せいねつそかんりき)」
自律神経が乱れやすい方が多いので、まずおすすめしたいのが睡眠のリズムを守ること。交感神経と副交感神経のスイッチの入れ替わりがスムーズになり、さまざまな症状が和らぐでしょう。余分な熱を取る青い葉野菜や、柑橘系の食材、香りの良いしそ、パクチー、セロリ、ジャスミン茶などの食材がおすすめ。

(3)更年期に多いのぼせ・発汗タイプ
・無理しすぎない、疲れすぎない「清熱補益肝腎(せいねつほえきかんじん)」
黒ごま、黒豆、黒きくらげなどの腎を養う黒い食材、スイカ、牛乳、豚肉、チーズなどの食材がおすすめ。特に17〜19時は「腎」のエネルギーを効率よくチャージできる時間です。例えば小豆の入ったおやつをつまむなど、腎を補い、頑張り過ぎない生活を心がけましょう。

(4)焦燥・不安感が多いタイプ
・リラックスで「心(しん)」を養い、「血(けつ)」を補って余計な熱を冷ます「清熱滋養心腎(せいねつじようしんじん)」
焦燥感は熱を増やしてしまう原因になります。昼は「心」を養う時間なので、焦りや不安を鎮めるためにも、ほんの10~30分程度でも昼寝をしましょう。目をつむっているだけでも「心」を養うことができます。また、トマトや赤身肉など赤い食材を食事に摂り入れたり、リラックスした音楽を聴いてゆっくり休息をとるといいでしょう。

テレビやインターネットでは、メイク崩れを防ぐ方法がさまざま紹介されていますが、自分の体質を知って、自分に合った対策をとることが大切です。中医学を取り入れて、夏の暑さと上手につきあっていきましょう。

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。
共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)など。

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