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中医学でみる生理周期美容「生理前肌荒れケア」

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中医学でみる生理周期美容「生理前肌荒れケア」

2019.03.05 UPDATE

楊暁波先生の中医美容レッスン vol.35

漢方相談でご相談いただく中でも特に多い「生理」(月経)の悩み。生理痛や生理不順といった症状以外に、生理による肌荒れも多く寄せられるお悩みの一つです。肌が荒れてしまうと、気持ちも落ち込んでそれがストレスとなり、悪循環になってしまうことも。
中医美容では、体の中と外からのケアで、ホルモンバランスを整え、生理による肌荒れを起こしにくい体質へと改善していきます。生理がくるたびに肌荒れを繰り返さないためにも、生理と自分の体に向き合ってみましょう。
 

肌荒れは高温期に!中医学で考える生理周期と美容の関係

生理が終わると、子宮内では新しい内膜を作り、卵巣では卵胞が発育していく卵胞期となります。肌を潤し美しくするなど、女性の美しさにとって大切な女性ホルモン「エストロゲン」が多く分泌されるのもこの時期です。

育った卵胞が排卵した後、卵胞は黄体となり、黄体ホルモンの働きにより体温が上昇する黄体期(高温期)に。体に余分な熱がこもり、脂の分泌が多くなったり、のぼせ、むくみなどの症状が現れやすくなります
特に黄体期の後半一週間は、ホルモンバランスも不安定になり、肌荒れのほか、PMS(月経前症候群)、胸の張り、イライラ、不眠、便秘、過食などの症状が現れることも。この期間が生理周期の中で最も皮膚が不安定になりやすい時期と言われています。

生理が始めると、血と一緒に余分な熱が外に出るため、肌荒れは徐々に改善されていきます。

「生理前肌荒れ」を防ぐ中医学的3つのポイント

「生理前肌荒れ」を防ぐために、中医学では、高温期にこもってしまった余分な熱を取り除いていきます。
ケアするポイントは「腎」、「肝(かん)」(肝臓)、「脾胃(ひい)」(胃腸)。腎のケアを基本として、自分のタイプを考えながら肝のケア、脾胃のケアをプラスで行いましょう。

(1)基本の「腎」
腎は「天癸(てんき)」というホルモンの元となる栄養を作っているため、生理による症状を改善するためには必ずケアしておくべき臓腑です。また、「木・火・土・金・水」に区分する五行説において、腎は水に属します。肝、脾胃の余分な熱を冷ますためにも腎のケアはとても重要です。

(2)高温期にイライラしやすいタイプは「肝」
肝は「血の貯蔵庫」ともいわれ、生理で失われてしまう血を補うために大切な臓腑です。また、五行説で木に属する肝は、火に弱く燃えやすいとされ、余分な熱がこもると炎症性のトラブルに繋がりやすいです。

(3)高温期に過食しやすいタイプは「脾胃」
脾胃に余分な熱がこもると、過食しやすくなり過剰なエネルギーが溜まってしまう原因になります。

血の熱を冷まして余分な汚れを出す「生理高温期」のケア

血の熱を冷まして余分な汚れを出すことを、中医学では「涼血解毒(りょうけつげどく)」といいます。
人それぞれ肌荒れのピークは異なるので、自分の生理と肌の状態を観察して、最も肌荒れしやすい時期を確認しておきましょう。ピークの3日前くらいから涼血解毒のケアを心がけることが大切です。

【体の中からケア】
(1)天癸をチャージする「腎」のケア
無理しない程度に一日3食を心がけ、タンパク質を多く摂りましょう。そのために、肉類や魚類をちゃんと食べることが大切です。特におすすめは、体を温めすぎない豚肉。魚も温める作用のあるものが少ないので、油を使わずに調理(煮る・焼く・蒸すなど)して食べるとよいでしょう。

・摂り入れたい食材
豚肉などの肉類、魚類、なまこ、白子、長芋、山芋、れんこん、苦瓜、白菜、大根 など

(2)余分な熱を冷ます「肝」のケア
アロマを活用するなど、のびやかな生活を心がけるとよいでしょう。おすすめの精油はラベンダーやティーツリー。また、お肌に必要な潤いを補い、ティーツリーの香りがリラックス効果をもたらす「瑞花露ボディケア入浴液」を使ったお風呂もおすすめです。

・摂り入れたい食材
パクチーやしそなどの香りのある食材、セロリ・パセリ・セリなどのセリ科の野菜、春菊、ひじき、ゆず など

(3)余分な熱を冷ます「脾胃」のケア
脾胃に熱がこもるとイライラして、さらに過食傾向に。脾胃を潤して熱を冷ます食材を摂り入れましょう

・摂り入れたい食材
大根、白きくらげ、酢の物、豆腐、菜の花、春キャベツ、トマト、もやし、なす、たんぽぽ茶 など

【体の外からケア】
肌荒れの時期には、炎症を鎮静したり、余計な皮脂を取り除き毛穴を引き締める洗顔やパックに切り替えましょう。特に緑茶や五行草のパックがおすすめです。

気をつけたい「生理前肌荒れ」のNG習慣

体の中と外のケアに併せて、「生理前肌荒れ」のピーク3日前から心がけておくべきNG習慣があります。「ついやってしまう」ことが悪化につながるので注意が必要です。

・お酒、チョコレート・お煎餅・クッキーなどの甘いもの、揚げ物、乾燥したナッツ類などの余分な熱がこもりやすいものは避けましょう。

・肌荒れが気になっても厚化粧は禁物。悪化させてしまう原因になります。

・使ったことのない新しい化粧品は使わない。肌が敏感になっている時期なのでアレルギーを引き起こす可能性が高いです。

・肌になるべく触れないようにする。マッサージもしないようにしましょう。


なかなか改善しないときは漢方薬局や薬店に相談してみましょう。閉経までつきあう生理だからこそ、生理トラブルは少しでも改善していきたいですね。

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。
共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)など。

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