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楊暁波先生の中医美容レッスン vol.15素肌美人は知っている! 自然と肌の密な関係

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楊暁波先生の中医美容レッスン vol.15
素肌美人は知っている! 自然と肌の密な関係

2017.06.06 UPDATE

素肌美人は知っている!

自然と肌の密な関係

肌のお手入れは、乾燥肌、オイリー肌など肌質に合わせてケアをするのが一般的。
でも、美肌を保つためにはもう一つ大切なことがあるのです。
それが、「自然との調和」。

日本には、豊かな季節の移り変わりがあります。その分、乾燥したり、暑かったり、寒かったりと、気候の変化も激しく、肌への影響も大きくなるのです。
だからこそ、気候から受ける影響をきちんと知り、季節に応じたお手入れをすることが大切。自然と上手に付き合う“季節のケア”を取り入れて、トラブル知らずの美肌キープをめざしましょう!

人のカラダは自然の一部

中医学では、人は自然の一部であり、自然の中でバランスを保ちながら存在していると考えます。
自然環境(季節や気候など)が変化すれば、当然、人の体も影響を受けることに。そこで、私たちは自然の変化に合わせて体を調整し、上手にバランスを保ちながら生きているのです。


例えば、暑くなると汗をかいて体温を調節したり、寒い季節には体を温める工夫をしたりします。
これも、自然の変化に合わせて体を整え、バランスを取っているということ。同じように、肌の状態も季節や気候に応じて整え、バランスを取ることが大切なのです。

自然と付き合う基礎知識「六気」と「六淫」

自然界の気候変化を、中医学では「六気」と呼びます。これは「風・寒・暑(熱)・火・湿・燥」の6種類の気候変化で、六気のいずれかが強くなることで、季節の変化が生まれます。
例えば、風が強く吹くのは春、暑くて湿気が多いのは夏、乾燥しやすいのは秋、寒さが強いのは冬、といった感じですね。


一方、正常な気候変化である六気が、体の適応能力を超えて激しく変化したり(季節はずれの暑さ・寒さ、猛暑など)、体の抵抗力が落ちて気候の変化に対応できなかったりすると、 六気は病気を引き起こす要因(邪気:じゃき)となります。このように、人の体に害をもたらし、病気や不調の原因になる気候変化を「六淫(ろくいん)」と呼びます。

六淫は「風邪(ふうじゃ)・寒邪・暑邪・火邪(熱邪)・湿邪・燥邪」の6種類。これらの邪気が人の体に侵入すると、体と肌にとっては「毒」となります。
かぜを引いたり、熱中症になったり、肌が荒れたりと、さまざまな不調につながるのです。特に夏に肌荒れや皮膚病の発症率が高いのは過剰な暑熱(火)や湿気が原因で、それらを「熱毒・火毒・血熱・湿熱」 と言います。

健康美肌の基本を知って、季節の変化に備える!

肌は一番外側にある防護壁で、体を守るバリア機能を担っています。
この“肌バリア”が強ければ、気候の変化によるダメージを受けにくく、また、邪気(病気や不調の原因)の侵入もブロックすることができます。
そのため、肌も体も健やかな状態が保たれるのです。


強い肌バリアを保ち、健やか美肌をキープするためには、

1. 防衛力、免疫力の源となる「気(エネルギー)」
2. 肌の栄養となる「血」
3. 肌に潤いを与える「水(津液:しんえき)」

を充実させることが大切。どれかが多すぎても少なすぎても、肌バリアの機能は弱くなり、美肌はキープできません。 季節の影響や体調の変化に気を配り、体内の「気」「血」「水(津液)」をバランス良く保つことが、健康美肌の基本となります。

[角質層・抗菌ペプチドと気・血・水のはなし]

◎角質層
角質細胞と角質間脂質により構成される角質層は、表皮の一番外側を覆う層。
角質細胞がブロック状に重なり、その間を、セラミドを主成分とする細胞間脂質が埋めています。角質細胞内に天然保湿因子(NMF)が十分であれば、角質細胞の元気は保たれます。また、セラミドなどが角質細胞の隙間を十分満たしていれば、肌の潤いは守られ、外部の刺激に対してもしっかりバリア機能が働きます。


◎抗菌ペプチド
抗菌ペプチドも、体のバリア機能の一つ。外部と接する皮膚や口腔などに存在し、その抗菌作用でさまざまな菌から体や肌をを守っています。
中医学で考えると、これは「気」「血」「水(津液:しんえき)」が十分にあり、肌に栄養や潤い、防衛力となるエネルギーがしっかり行き渡っているということ。
つまり、「気」「血」「水(津液)」が充実して健やかな肌をキープしていれば、角質層は良い状態が保たれ、抗菌ペプチドもしっかり働く、ということなのです。

肌カレンダー 〜季節の変化と肌ケア〜

【春】
<季節の特徴>
春は「風」が強い季節。 強風が肌の水分を持ち去りが乾燥しやすく、抵抗力も落ちやすくなります。 また、風邪はさまざまな邪気を連れて体に入り込むので、花粉症などのアレルギー疾患、ウイルス感性などに要注意。肌にはアレルギーによる湿疹、乾燥によるかゆみなどが起こりやすくなります。

<肌ケアのポイント>
風邪の侵入に備えて、肌バリアを強化。体内の「気」「血」「水(津液)」をバランス良く充実させましょう。
外邪の侵入を防ぐスキンケアが必要です。肌を露出した部位に風(エアコンや暖房も)を直接長く当てないように注意しましょう。
外出するときにマスクをしたり、外出から戻ったら、すぐに肌を洗い保湿パックをすることがおすすめです。痒みや肌トラブルが現れたら、緑茶やタンポポ、五行草(スベリヒユ)でのパックもいいでしょう。

<おすすめ食材>
たまねぎ、春菊、みょうが、三つ葉、せり、大葉、ミント など

 

【夏】
<季節の特徴>
夏の特徴は「暑さ」と「湿気」。暑さは「暑」「熱」「火」の三段階に分けられ、初夏から残暑の季節(長夏)まで、長期間、暑さにさらされます。
肌はほてり、毛穴が開き赤くなりやすい状態になります。常在菌の繁殖がさかんになることから炎症の発生、ニキビ、あせも、アトピー性皮膚炎の悪化などの不調が起こりやすくなります。

<肌ケアのポイント>
体の熱を冷まし、余分な水分を取り除くことが大切。また、汗をかくと「気」と「水(津液)」を消耗してしまうので、しっかり栄養を取ることも心がけて。
肌のデトックスケアが重要。抗菌ペプチドをサポートするスイカズラや五行草(スベリヒユ)、スミレ、緑茶での冷湿布がおすすめです。
グリチルリチン酸に加え紫根、クララ、カミツレなどの植物エキスが含まれる中医美容コスメでのお手入れも効果的です。

<おすすめ食材>
トマト、きゅうり、冬瓜、オクラ、緑豆、すいか、はと麦 など
中国では夏は積極的に「涼茶(りょうちゃ)」という体から熱毒を取るドリンクなどを飲みます。熱中症の予防にもつながりますし、熱毒、暑毒、湿毒から健康と美肌を守ることができるのです。

 

 

【秋】
<季節の特徴>
秋は「乾燥」の季節。肌もカサカサに乾いてしまうため、乾燥によるかゆみ、粉ふき肌、老人性乾皮症などのトラブルが起こりやすくなります。
また、乾燥が強くなると、肌バリアも弱くなるので注意が必要です。

<肌ケアのポイント>
とにかく肌を乾燥から守ること。外側からのケアはもちろん、体内の潤いもしっかり養うことが大切です。
肌には保湿強化のスキンケアが欠かせません。肌はセラミド、天然保湿因子(NMF)がたくさん必要となります。
同時に肌の保湿力とバリア機能をアップする生薬の人参、地黄(じおう)、当帰(とうき)、ヨクイニンなどが配合された中医美容コスメがおすすめです。

<おすすめ食材>
梨、みかん、れんこん、ごま、杏仁、白きくらげ、はちみつ など

 

【冬】
<季節の特徴>
冬は「寒さ」が厳しい季節。体はエネルギーや潤いが漏れないよう、内側に蓄えようとします。
「寒」は収斂する特徴があり、肌表面まで潤いやエネルギーが届きにくくなり、また冷えで血行も悪くため、肌に栄養も行き渡らない状態に。
その結果、乾燥トラブルやバリア機能の低下が起こりやすくなります。

<肌ケアのポイント>
毛細血管の流れを良くするスキンケアが重要です。体をしっかり温めて、冷えを追い払うこと。血行を促し、気や水(津液)の巡りも整えることで、肌に十分な栄養や潤いが行きわたるようにしましょう。
お風呂には血行促進や潤いアップをする素材が含まれる入浴液の使用がおすすめです。お風呂上がりの5分以内に全身を保湿しましょう。

<おすすめ食材>
しょうが、にら、ねぎ、かぼちゃ、シナモン、鮭、黒砂糖 など

 

肌カレンダー 〜季節の変化と肌ケア〜
 
季節の特徴とお手入れのポイントを知っておけば、肌トラブルに悩まされることもきっと少なくなるはず。
気候の変化や肌の調子ときちんと向かって、健やか美肌をキープしましょう。

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。
共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)など。

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