血が不足しがちな【血虚タイプ】に「豚スペアリブと生ピーナッツの煮込み」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

血が不足しがちな【血虚タイプ】に
「豚スペアリブと生ピーナッツの煮込み」

2017.06.27 UPDATE

監修:劉 伶 先生(中医学講師)

【難易度★★☆】
ピーナッツは、血の不足を補い、血虚に伴う不調を改善します。

ピーナッツ 平性/甘味 補血、養血など

ピーナッツは、落花生、南京豆などの呼称でも知られ、五臓の「肺」と「脾」の2つの臓器の働きを高める食材です。特に赤い薄皮が血を補う効果に優れています。
貧血、めまい、動悸、不眠などの症状や、咳や食欲不振、便秘などの症状の改善に役立ちます。血の不足しがち血虚タイプの方は常に意識して摂りたい食材の一つです。
また、母乳の出が悪いときにも効果が期待できます。
なお、胃腸の弱い方は食べる量を控えめにしてください。

プリント

豚スペアリブと生ピーナッツの煮込み
RECIPE

血の不足しがちな血虚タイプは、顔色が悪く、めまい、肌や髪の乾燥、眠りが浅い、不安感が強くなるなどの症状が現れがちです。
女性は月経や妊娠、出産で血を消耗するため血虚になりやすい傾向があります。目の酷使や少食、偏食傾向の方も血の不足に注意が必要です。今回ご紹介するのは、生のピーナッツを使った煮込み料理です。
ピーナッツは煮込み料理や炒め物に適した食材で、煮ることで消化しやすくしました。

また、豚肉やなつめ、なすなど血を補う食材を組み合わせることでの相乗効果も期待できます。
※生ピーナッツは中国食材店などで入手できます。

調理時間50分

材料
【2人分】
豚スペアリブ………………………400g
生ピーナッツ………………………80g
なす…………………………………2本
長ねぎ(ぶつ切り)………………1/3本
しょうが(ぶつ切り)……………1かけ
ニンニク……………………………2かけ
八角…………………………………1個
なつめ(大棗)……………………5~6個
酒(料理酒でも可)………………50cc
塩……………………………………小さじ1
水……………………………………500cc

COOKING

  1. 1鍋に湯(水は分量外)を沸かし、豚スペアリブを入れ3~5分よくかき混ぜながら茹でる。冷水にとり、血の塊などをきれいに取り除く。
  2. 2鍋に水を入れ沸騰したら①と長ねぎ、しょうが、ニンニク、八角を入れアクをすくう。アクが少なくなってきたら、なつめ、酒を加え沸騰したら、弱火で30分以上煮込む。
  3. 3②を煮込む間に、生ピーナッツと水(分量外)を水から茹で沸騰したら、ざるにあげ水気をよく切る。
  4. 4②に③を加え、ピーナッツが柔らかくなるまで10分ほど煮込む。
  5. 5縦4等分のくし型切りにしたなすと塩を加えさらに煮込み、なすに火が通り柔らかくなったらできあがり。

料理のポイント

  • point! 生ピーナッツの薄皮はとらずにそのまま調理してください。

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この記事を監修された先生

中医学講師劉 伶 先生

劉 伶(りゅう れい)
医学博士。遼寧中医薬大学客員教授。不妊カウンセラー。
中国・遼寧中医薬大学医学部卒業。同大学講師として勤務。修士学位を取得後、岡山大学医学部第一内科に留学し、医学博士号を取得。 現在は日本中医薬研究会専任講師として、中医学の普及と指導に従事。
共著に「やさしい中医学シリーズ1 ライフスタイルブック」「やさしい中医学シリーズ5 心と体にやさしい不妊治療」(ともに文芸社)など。