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楊暁波先生の中医美容レッスンvol.14食べるだけで美を底上げする!?薬膳のポイントとは

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楊暁波先生の中医美容レッスンvol.14
食べるだけで美を底上げする!?薬膳のポイントとは

2017.05.02 UPDATE

薬膳のはじまり

 “薬膳”という言葉はいつから使われるようになったのでしょうか。実は、それほど前のことではなく、1980年代に中国四川省の成都にある漢方薬局併設のレストランで使用されたのが始まりといわれています。

 

もともと中医学では、薬と食を分けて考えることはありませんでした。薬を使用する前に食事で体調管理をするのはあたりまえのことでした。もちろん、ちょっとした肌の不調などは「未病(みびょう)」と考えますので、食事から改善していく「食養生(しょくようじょう)」の知恵は中医美容でも当然行われてきました。

知って得する薬食同源(やくしょくどうげん)と薬膳の基礎

中医学では昔から血の不足した状態の血虚(けっきょ)には“当帰生姜羊肉湯(とうきしょうきょうようにくとう)”という羊をベースにしたスープを、潤いが不足した陰虚(いんきょ)には“猪膚湯(ちょふとう)”という豚皮を使ったスープを食べて治療していました。一見普通の料理名のようですが、湯薬(とうやく:煎じ薬)として使われていたのです。
 
自分の体の状態に応じて、どのような食材を、どうやって食べるかが、薬膳では重要です。ただ体に良いから、今話題の食材だからといって誰でも食べていいわけではないのです。たとえば、いつも疲れやすくて胃腸の働きが弱い人が体力をつけようと肉ばかり食べても、かえって胃腸に負担がかかってしまい、体調を崩してしまうことになりかねません。まずは、弱っているところの働きを整えていくことが大切なのです。
 
薬膳のとりかた三大原則は、次の通り、いたってシンプル。
1.体質と体調にあった食材を選ぶ
2.旬の食材を使う
3.その土地で採れた食材を使う
 
中国古代の哲学思想に「天人合一(てんじんごういつ)」という考えがありますが、天は自然や宇宙のこと、人は人間を表しています。人は自然と一体と考え、自然に還り、自然に従い、自然を敬うことを常に意識することが大切というものです。中医学の古典である『黄帝内経(こうていだいけい)』には、食は最善の薬と記されています。便利になった現代生活ではつい忘れがちですが、食が自分の体を、そして美容を支えているのです。調子が悪くなってから薬で治療するのではなく、日々の食こそが薬となるのです。
 

血に注目!血のタイプ別、美容のためのおすすめ食材!

五臓の働きをサポートする気・血・津液(き・けつ・しんえき)。中医学では「女子以血為本」(女性は血を以って本となす)という言葉が示すように、女性にとって血は何より大切なもの。前回のコラム美肌のカギを握る「血管力」でご紹介したように、美肌には「十分な血量」「サラサラ血流」と「微小循環の働き」がポイントとなります。自分の血のタイプを知り、弱っているところを改善して、美のレベルアップを目指しましょう。
 
次に続くチェックリストでご自身のタイプを確認してみましょう。
 

<チェックリスト> 血のタイプをチェックしよう!

以下のAからDの項目で、思い当たるものにチェックをしてください。一番多かったものがあなたの今の血の状態を表す中医学的なタイプです。
 
【Aタイプ】
□顔色が白っぽく、血色が悪い
□乾燥肌で肌荒れしやすい
□髪の毛がパサつき、抜けやすい
□貧血やたちくらみがある
□爪が割れやすい
□経血量が少ない
□生理不順
 
【Bタイプ】
□顔色がくすんでいる
□黒ニキビができやすく、跡が残りやすい
□肩こりや頭痛がひどい
□シミやアザができやすい
□痔がある
□生理痛がきつい
□生理が遅れがち、経血に塊がある
 
【Cタイプ】
□顔色が青白い
□冷え性(全身が冷える)
□お腹が下りやすい
□むくみやすく、トイレが近い
□冷たい飲み物、食べ物が苦手
□生理痛がかなりきつく、冷えると悪化する
□経血量が少なく、色は黒っぽい
 
【Dタイプ】
□顔が紅潮しやすい
□便秘がち
□目が充血している
□イライラしやすく、口の中は渇きやすい
□のぼせやすく汗をかきやすい
□辛いものや脂っこいものをよく食べる
□生理が予定より早く来ることが多い
 
 
上記のチェックリストでチェックした項目が多かったのがあなたの血のタイプです。
 
次のタイプ別対策とおすすめ食材を参考にしてください。
 

<血のタイプ別の対策とおすすめ食材>

ご自身のタイプを確認して、おすすめ食材を日々の食事にとり入れてみましょう。血のよい状態を保ち、美のレベルアップを目指しましょう!
 
【Aタイプ】
血が不足しがちな「血虚(けっきょ)」タイプ
中医学には“血為気母”(気は血の母)という言葉がありますが、血虚の時は、気の力も弱くなりエネルギー不足の気虚(ききょ)にもつながりやすくなります。過労や寝不足などで気血を消耗すると、もともと血が足りない上に、微小循環の働きも低下して、美容に悪影響を与えてしまいます。過労を避け、睡眠をしっかりとりましょう。
おすすめ食材:
血虚対策には、漢方では阿膠(あきょう)や当帰(とうき)などがよく使われます。食材ではレバーや牛肉の赤身、黒豆、卵、なまこ、かき、いか、しじみ、すっぽん、あわび、ほうれん草、人参、黒きくらげ、しいたけ、ぶどう、クコの実、ごま、くるみ、松の実、棗(なつめ)など。
 
【Bタイプ】
血の巡りが滞った「瘀血(おけつ)」タイプ
中医学で“膏梁厚味”(脂っこく、味が濃い)ものは、食べ過ぎると血流の悪化につながると考えられているので、脂肪分と塩分の多いインスタント食品などはできるだけ控えめに。また、血は冷えると流れが悪くなるので、冷たいものの摂り過ぎにも注意が必要です。
おすすめ食材:
瘀血対策には、漢方では丹参(たんじん)、桃仁(とうにん)、紅花(こうか)などがよく使われます。食材では生姜、にんにく、らっきょう、サバやイワシなどの青魚、黒きくらげ、なす、ニラ、パセリ、セロリ、ネギ、かぶ、トマト、エシャロット、ししとう、玉ねぎ、紫蘇、パパイヤなど。
 
【Cタイプ】
体が芯から冷えている「血寒(けっかん)」タイプ
体を温める力が不足しているので、水太りにつながりやすく、微小循環の機能が低下しているため、冷え性にもなりやすいので、冷たいもの、生もの、体を冷やす性質のある食材の苦瓜、緑茶、緑豆、緑豆もやしなどは控えめに。薄着や睡眠不足、激しい運動なども禁物です。
おすすめ食材:
血寒対策には、漢方では鹿茸(ろくじょう)や当帰(とうき)などがよく使われます。食材では羊肉や牛肉、えび、鶏肉、香味野菜、山椒、唐辛子、生姜、にんにく、八角、シナモン、陳皮、黒砂糖、酢、かぼちゃ、らっきょう、栗、くるみ、桃など。
 
【Dタイプ】
血に熱のこもった「血熱(けつねつ)」タイプ
血に熱がこもると血が粘りやすく、血の巡りも悪化してしまいます。特に体の潤いが不足すると、老化を促進してしまうため、辛いものや体内に熱を生む食べ物、刺激のあるもの、お酒や肉、甘いものの食べ過ぎに注意。また、イライラが悪影響を与えるので、心穏やかに過ごすよう、心がけましょう。
おすすめ食材:
血熱対策には、漢方では五行草(ごぎょうそう)、金銀花(きんぎんか)、黄芩(おうごん)などがよく使われます。食材ではハマグリ、あさり、しじみ、あわび、いか、かき、すっぽん、なまこ、豚肉、鴨肉、白きくらげ、ゆり根、松の実、金針菜、ごま、はちみつ、小麦、そば、緑豆、苦瓜、トマト、昆布、スイカ、梨、ハブ茶、緑茶など。
 

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。
共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)など。

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