監修:和田 暁 先生(一般社団法人薬膳アカデミア理事長)
【難易度★☆☆】
ブロッコリーは、消化力の低下やむくみのケアに役立ちます
ブロッコリー 平性/甘味 疲労対策、消化力アップ、スローエイジング、むくみケア など
ブロッコリーは地中海沿岸を原産とする野菜で、19世紀末頃に中国へ伝わり、日本には明治初期に伝来したとされています。1970年代以降は一般家庭の食卓にも広く普及し、最近はスーパーで目にする機会が多く、身近な存在となりました。中医学では、ブロッコリーは肝、脾、腎の経絡に働きかけるとされ、胃腸の働きを整える「健脾和胃」、生命力を養い体を丈夫にする「補腎強身」などに働くと考えられています。虚弱体質の方や疲れやすい方、胃腸が弱い方、またエイジングケアを意識する方におすすめの食材です。
蒸し煮ブロッコリーのしらすのせ
レシピ
こんにちは。一般社団法人薬膳アカデミア理事長の和田暁です。
暦の上では立春を迎えました。立春から雨水にかけての時期は、体内の陽気を巡らせ、のびやかに発散させることが養生の基本となります。同時に、脾胃を健やかに保ち、体に滞りやすい余分な水分を巡らす薬膳を意識することが大切です。季節の変わり目は自律神経のバランスが乱れやすく、消化器に負担がかかりやすい時期でもあります。その影響で消化機能が低下し、水分代謝が滞ることで、体内に余分な水分が溜まりやすくなります。
このような時期におすすめしたいのが、ブロッコリーの働きを生かした薬膳「蒸し煮ブロッコリーのしらすのせ」です。材料に含まれる絹豆腐は「気」と「陰」(潤い)を補い、しいたけは「気」を補います。にんじんは脾胃を健やかに保つ助けとなり、消化吸収を支えます。しらすはカルシウムの補給に加え、平性・甘味・ほのかな鹹味をもち、水分代謝を穏やかに整える働きがあります。調味に用いた陳皮は、気の巡りを良くして脾胃の働きを高め、滋養を全身に行き渡らせるとともに、春に起こりやすい「気鬱(きうつ)」(気の停滞)を防ぐ役割を担います。これをしょうがと合わせて蒸し調理にすることで、食材それぞれの持つ力をやさしく引き出しました。全体として消化への負担が少なく、春の陽気の目覚めを静かに助け、新しい季節へと体を順応させるのに適した一品です。
調理時間15分
材料
【2人分】
絹豆腐・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1丁
にんじん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50g
しいたけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2個
ブロッコリー・・・・・・・・・・・・・・・150g
陳皮・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
しょうが(みじん切り)・・・・・5g
しらす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30g
調味料A
しょうゆ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2
酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
みりん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2
あわせだし・・・・・・・・・・・・・・・・・50ml
作り方
- 1絹豆腐を4等分に切り、耐熱皿に並べる。
- 2にんじんはいちょう切りに、しいたけは食べやすい大きさに切る。ブロッコリーは洗って小房に分けておく。
- 3陳皮、しょうがと調味料Aを混ぜ合わせる。
- 4②のにんじんとしいたけを①の絹豆腐の上に乗せ、③を回しかける。
- 5④を蒸し器に入れて10分蒸す。蒸し始めて5分後に、②のブロッコリーを加える。
- 6器に盛りつけ、仕上げにしらすをたっぷり乗せる。
料理のポイント
- point! ブロッコリーは、切ってから少し置いて加熱すると、成分をうまく引き出せます。
- point! しらすの塩分が気になる方は、量を調節するか、しらすを湯通しするとよいでしょう。
- point! 工程⑤で、ブロッコリーは加熱しすぎると食感が失われ、茶色く変色します。約5分程度の加熱にすることで彩りよく仕上ります。
この記事を監修された先生
一般社団法人薬膳アカデミア理事長和田 暁 先生
和田 暁(わだ しゃお)
上海中医薬大学中医学部卒、同大学付属病院勤務。昭和大学研修中、日本医食同源第一提唱者の新居裕久教授と出会い、中医学を毎日の食卓へ届けることを目指し、薬膳普及の道へ進む。
2015年、世界中医薬学会連合会より世界初の高級中医薬膳伝授師称号を授与。現在、一般社団法人薬膳アカデミア理事長・世界中医薬学会連合会常務理事、日本国際中医薬膳管理師会会長、上海中医薬大学日本校教授、東京栄養士薬膳研究会顧問。
主な著書に『薬膳で治す』(時事書房・共著)『まいにち養生ごはん』(学陽書房・監修)『中医婦人科学』(上海科技出版社・共著)雑誌『助産雑誌』連載執筆など。
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