冷え対策の温活スイーツ「スパイスたっぷり簡単シュトーレン」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

冷え対策の温活スイーツ
「スパイスたっぷり簡単シュトーレン」

2019.12.10 UPDATE

監修:佐藤 薫 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★★☆】
五香粉は胃腸を温め、女性の大敵「冷え」を追い払います。

五香粉 温性・熱性/辛味・甘味 胃腸を温め消化機能を高める、気の巡り・冷えの改善 など

五香粉とは、桂皮(シナモン)、丁香(クローブ)、花椒(サンショウ)、小茴(フェンネル)、大茴(八角)などから成る中国の代表的な混合香辛料です。特にお腹を温めるスパイスから構成されています。

シナモン:お腹を温め消化機能を高める、冷えによる痛みを緩和する、血行を促進する
クローブ:お腹を温め上逆した気を下げる、腎を温め体を温める力を補う
サンショウ:お腹を温め冷えを改善する、体内の余分な水分を取り除く、冷えによる痛みを緩和する
フェンネル:寒邪を追い払い痛みを止める、気の巡りを促し胃の機能を高める
八角:お腹を温め消化機能を高める、気の巡りを促し痛みを止める

プリント

スパイスたっぷり簡単シュトーレン
RECIPE

体の冷えを解消するには、冷えのタイプによってお腹を温めたり、体を温めるエネルギーである「気」を補い、巡りを促したりとさまざまな方法があります。

今回のシュトーレンには冷えを追い払うさまざまなタイプの食材をたっぷり使って焼き上げました。

ジンジャーパウダー・黒砂糖:お腹を温める作用
クランベリー・ブルーベリー:血流を促す作用
卵・レーズン:気血を補う作用
くるみ:体の根本である「腎」を補う作用
ブランデー:身体を温め巡りをよくする作用

シュトーレンはドイツのクリスマス菓子。本来はパンの一種ですが、ホットケーキミックスを使うことで発酵させず簡単に作ることができます。
温める作用のあるホットワインと一緒に楽しみたい、スパイシーな大人の薬膳スイーツです。

調理時間60分

材料
【シュトーレン1本分】
バター(有塩・無塩どちらでも可)……………45g
黒砂糖(パウダータイプ)………………………15g
卵……………………………………………………1個
ホットケーキミックス……………………………150g
アーモンドパウダー………………………………75g
五香粉………………………………………………小さじ1
ジンジャーパウダー………………………………小さじ1.5
ブランデー漬けのミックスベリー・レーズン…60g
くるみ………………………………………………30g
バター(仕上げ用)………………………………25g
粉砂糖(仕上げ用)………………………………適量

COOKING

  1. 1常温に戻したバターと黒砂糖をボウルに入れ、泡立て器で白っぽくクリーム状になるまで混ぜる。
  2. 2常温に戻した卵を溶き、①に少しずつ加えて都度よく混ぜ合わせる。
  3. 3ホットケーキミックスとアーモンドパウダー、五香粉、ジンジャーパウダーを良く混ぜ合わせ、②に加えてさっくり混ぜる。
  4. 4ブランデー漬けのミックスベリーとレーズン、くるみを③に入れて更にさっくりと合わせ、手である程度まとめる。
  5. 5オーブンシートを敷いた天板に、2㎝くらいの円形にした④を置き、端をずらすように二つ折りにして形を整える。オーブンシートを巻き簾のように使うと折りやすい。
  6. 6180℃に予熱したオーブンで25分程度焼く。このとき、仕上げ用バターを耐熱皿に入れ、加熱しているオーブンの上において溶かしておく。
  7. 7竹串で厚みのある部分を刺してみて、何も付かなければ焼き上がり。溶かしバターを刷毛で塗り、冷ます。 粉砂糖を茶こしで全体にふるってできあがり。

料理のポイント

  • point! 保存期間は冷蔵庫で2週間程度。作って3日目くらいから全体がなじんで美味しくなります。
  • point! 黒砂糖の代わりにはちみつやメープルシロップを使ってもおいしいです。その場合はバターを液状に溶かしてから混ぜると分離しづらいです。
  • point! 濃い目のミルクティーに、今回使った五香粉とジンジャーパウダー、黒砂糖をお好みの量加えれば体の温まるチャイ風ホットドリンクに。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師佐藤 薫 先生

佐藤 薫(さとう かおり)
国際中医専門員A級。国際中医薬膳師。登録販売者。不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。現在は漢方薬局での漢方相談だけでなく、日本中医食養学会講師を務める。
体の基礎から健やかに導く、一人ひとりに合った薬膳レシピを提案。