監修:松本 誉子 先生(中医薬膳師)
【難易度★☆☆】タコは気血を補うことで夏バテからの疲労回復を助けます
タコ 寒性/甘味・鹹味 気と血を補う、関節・筋肉の衰えの改善、収斂(ひきしめ)、肌荒れの改善
タコには気血(エネルギーや栄養)を補う働きがあり、疲れたときや、顔色が悪いとき、めまいがする、不眠のときにおすすめの食材です。また収斂の働きもあるので、暑くて汗をたくさんかいてしまったときにも良いとされています。
栄養学的にはビタミンEやビタミンB2、コラーゲンも多く含んでいるので、美肌にもおすすめの食材です。
タコといんげんの塩麹バーグ
RECIPE
夏は陽の気が盛んで、一年で一番暑いシーズンです。大気中の炎熱が上昇し、その影響で体温も上昇するので、汗が出過ぎることで気のエネルギーや血液、体液を消耗します。すると、疲れやすい、やる気が起きない、息切れ、汗が出やすいなどの夏バテの症状を引き起こしてしまいます。
気血を補うタコと、暑気あたりに良いとされているいんげんを使うことで、脾胃の働きを調整しながら、元気も回復できる組み合わせです。味付けには、気を補いながら消化不良や胃もたれにも働く塩麴を使い、夏バテからの食欲不振や疲れを感じているときにもおいしくいただけます。
調理時間30分
材料
【4人分】
茹でタコ…200g
鶏ひき肉…100g
玉ねぎ……1/8個
いんげん…30g
しょうが…5g
片栗粉……大さじ1
片栗粉……大さじ1
酒…………大さじ1
塩麹………大さじ1
サラダ油…大さじ1
COOKING
- 1タコはサッと水洗いしてから5mmくらいの粗みじんに、玉ねぎとしょうがはみじん切りに、いんげんは端の堅い所を切り落とし3mm幅くらいにカットする。
- 2鶏ひき肉をボールに入れ、片栗粉、酒、塩麹を加え粘りが出るまでよく練る。
- 3②に①をすべて加えて混ぜ、全体をなじませたら5分程寝かせる。
- 4フライパンにサラダ油をひき、③を食べやすい大きさに丸めて中火で焼く。片面が綺麗な焼き色になったら裏返し、ふたをして5分程蒸し焼きにする。
- 5裏面も綺麗な焼き色がつき、ハンバーグの中央を指で押して、弾力があるようなら焼き上がりのサイン。お皿に盛り付けていただく。
料理のポイント
- point! タコは歯ごたえがあるので、粗みじんにしましたが、ゴロゴロと大きいタコのハンバーグにしてもおいしいです。
- point! 塩麹はメーカーによって塩気が違うので、塩気が強いものを使うときは量を加減してください。醤油麹を代用してもおいしく作れます。
- point! お弁当のおかずにしてもOKです。
この記事を監修された先生
中医薬膳師松本 誉子 先生
松本 誉子(まつもと たかこ)
中医薬膳師。中医薬膳茶師。みそソムリエ。日本中医食養学会局員。
くらし薬膳 美容薬膳の執筆/監修/指導。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校薬膳科)を卒業後、薬膳理論を取り入れたカフェを世田谷区三軒茶屋にオープン。現在は薬膳料理教室『ドードーの空キッチン』の主宰兼講師として、楽しく食べれる「おうちごはん」をモットーにカラダと心の健康を保つ方法を伝えている。