監修:笹沼歌乃(国際中医薬膳管理師)
【難易度★★☆】ニラは、冬の冷えを和らげ、体を温めます
ニラ 温性/辛味 体を温める、気血の巡りを促す など
ニラは中医学で、体を温めて気血の巡りを促進する食材として知られています。五行学説では、冬は「腎」に関連する季節とされ、寒さが腎の機能を低下させるとも言われるため、腎をしっかりと養うことが大切です。中国の一部北の地域では、冬至にニラ入りの餃子を食べる習慣があり、これは体を温める伝統的な方法の一つです。ニラを摂って、腎を温め、その働きを助けることは、冬の寒い時期の健康維持に役立ちます。
茹で鶏と山芋のニラソースがけ
RECIPE
ニラソースは、ニラの温性と辛味によって体を内側から温め、気血の巡りを促します。黒酢とごま油が風味を引き立て、ニラソース全体の味を引き締めます。また、鶏むね肉は高たんぱくで低脂肪、消化が良く、体力を補うのに適しています。山芋は滋養強壮に優れ、消化を助ける働きがあります。したがって、鶏むね肉と山芋の組み合わせは、冬の食養生に最適と言えるでしょう。最後に枸杞の実を飾りに使うことで、見た目にも華やかさを添え、栄養価もアップします。ダイエット中の方にもおすすめの一品です。
調理時間30分
材料
【2人分】
ニラソース:
ニラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80g
黒酢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
砂糖・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
ごま油・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
ごま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少々
鶏むね肉・・・・・・・・・・・・・・・・300g
山芋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100g
しょうが・・・・・・・・・・・・・・・・10g
塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1/2
酒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
COOKING
- 1ニラをみじん切りにし、黒酢、砂糖、ごま油、ごまと混ぜ合わせておく。
- 2鶏むね肉に塩と酒をふり、15分ほど置いて常温に戻す。
- 3鍋でお湯を沸かす。水の量は、鶏むね肉を入れたときに十分にかぶるくらいを目安にする。
- 4山芋を厚さ5㎜程度の食べやすい大きさに切る。
- 5③の沸騰したお湯で山芋を30秒ほど茹で、水気を切っておく。
- 6⑤のお湯を再度熱湯にし、スライスしたしょうがと②の鶏むね肉をいれ30秒~1分(お肉が冷たい場合は長め)に茹で、蓋を閉めて30分ほど放置する。
- 7茹でた鶏むね肉と山芋を皿に盛り、①のソースをかけ、最後に枸杞の実を飾る。
料理のポイント
- point! ニラソースは、作って3~4日間保存できます。すぐに食べるよりも日にちが経つにつれニラの辛みが和らぎます。
- point! 山芋はさっと茹でたほうが胃腸にはよいですが、生の場合は食感をより楽しめます。
- point! ニラは、根元部分に栄養が多く含まれます。根元部分も無駄にせず、上手に活用すると良いでしょう。
この記事を監修された先生
国際中医薬膳管理師笹沼歌乃
国際中医専門員。国際中医薬膳管理師。登録販売者。
イスクラ産業株式会社中成薬事業本部広報課にて、中医学情報サイト「COCOKARA中医学」の運営。イスクラ中医薬膳講座(主催:イスクラ中医薬学院)で薬膳講師として従事。薬膳の調理実習やイベント開催、SNSの運用を通して中医学を紹介。