【難易度★☆☆】
黒きくらげは、血の巡りを促し、瘀血に伴う不調を改善します。
黒きくらげ 平性/甘味 活血、養血など
黒きくらげは、桑などの枯れた木に生えるきのこの一種で、桑耳(そうじ)とも呼ばれます。生える原木の種類によって、それぞれ効果が異なると、薬学書の古典『本草綱目(ほんぞうこうもく)』に記されています。
血の巡りを良くするばかりでなく、血を養う働きにも優れ、瘀血や貧血に伴う症状を改善します。体内に血がたっぷりなければ血の巡りは悪くなりやすいのです。また、胃の働きを高め、整腸作用などもあることから便秘の改善にも役立ちます。
成分では、多種類のビタミン、カルシウム、鉄分、多糖類、β-グルカンなどを含み、食物繊維も豊富です。
なお、下痢をしている時は、控えめにしてください。
黒きくらげの酢じょうゆ漬け
RECIPE
血の巡りが悪い瘀血(おけつ)タイプは、老廃物が溜まりやすく、循環器
トラブルにつなりやすくなりがちです。
瘀血が常態化すると頭痛、生理痛など痛みの症状の他、さまざまな病気の
素因となることも。
冷えやストレスが多い方、運動不足の方は血の巡りが悪くなりやすく、瘀血の症状が出やすい傾向があります。
今回ご紹介するのは、黒きくらげを使った常備菜です。
血の巡りを良くする酢やにんにく、さらに血を養うにんじんと組み合わせることで、瘀血を取り除く力を高めました。
冷蔵庫で1週間ほど保存できますので、こまめに摂取して、血の巡りを良くしましょう。
調理時間30分
材料
黒きくらげ(乾燥)………2袋(30g程度)
にんじん……………………小1本
長ねぎ………………………適量
ニンニク(みじん切り)…2かけ
鶏がらスープの素…………大さじ1/2~1
ニンニク(みじん切り)…2かけ
鶏がらスープの素…………大さじ1/2~1
A しょうゆ…………………90cc
酢…………………………60cc
砂糖………………………大さじ1~2
ごま油……………………小さじ1/2
ラー油(好みで)…………少々
※調理時間は、黒きくらげを戻す時間、漬け置きしている時間を除いています。
COOKING
- 1黒きくらげはぬるま湯で2~3時間かけてもどしてから、3分ほどゆで、そのまま冷ます。冷めてから水切りをして、石づきをとり、食べやすい大きさに切る。
- 2容器にAの材料を入れ、よく混ぜる。鶏がらスープの素を、少量(分量外)のお湯で溶かし加え、①の黒きくらげを加えよく和え、常温で3時間ほど漬け込む。
- 3にんじんを薄く短冊切りにする。鍋に湯を沸かして、にんじんを1分程度ゆで、ざるにあげ水気をよく切り、そのまま冷ます。
- 4長ねぎは繊維に沿って細い千切りにし、5~10分ほど氷水にさらしてから、水気をよく切り、白髪ねぎにする。
- 5②に、③のにんじんと、みじん切りにしたニンニクを加えよく混ぜ、器に盛り、白髪ねぎをのせてできあがり。
料理のポイント
- point! ラー油を数滴加えると風味が増します。
- point! 冷蔵庫で1週間程度保存できます。