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冷えは大敵!卵巣ケアで女子力アップ

SPECIAL特集

冷えは大敵!卵巣ケアで女子力アップ

2016.11.02 UPDATE

卵巣ケアで冷えのない健康な毎日を

卵巣には、排卵によって月経の周期を整え、妊娠をサポートする、女性ホルモンを分泌して女性らしい身体をつくる、気持ちをコントロールして精神を安定させる、といった女性の健康に深く関わる大切な働きがあります。

卵巣の働きがもっとも活発になるのは20〜30代。その後、40代に入ると卵巣の働きは少しずつ衰え初め、やがて閉経、更年期を迎えます。バランスの崩れやすいこの時期は心身の不調に悩まされることもありますが、50代に入り女性ホルモンの分泌がなくなると、徐々に心も身体も穏やかな状態に。

このように、卵巣の働きは女性の一生と深く関わっています。卵巣の主な働きと密接に関わる「血(けつ)」「腎(じん)」の養生を基本に、年齢とともに変化する卵巣を健やかに整えて、いつまでもいきいきと元気に過ごしましょう。

 

「血」と「腎」の機能は中医学で次のように考えられています。

 

●「血」の働き

「血」は、全身を巡って臓器や組織に栄養を届けたり、精神状態を安定させたりする働きを担っています。そのため体内の血が不足すると、疲労、月経不順、不妊、肌や髪の乾燥、便秘気味などさまざま不調が現れるように。また、情緒も不安定になり、不眠や月経前後の不安、重い更年期症状などに悩まされることもあります。バランスのとれた食事でしっかり栄養を摂り、血不足を予防・改善しましょう。

 

<「血不足」の主な症状>

顔色が悪い、肌や髪の乾燥、疲労、めまい、動悸、生理不順、不妊、白髪や脱毛、目の乾燥、関節の動きが悪い、便秘気味、情緒の不安定、不眠、月経前後の不安、重い更年期障害

 

<食の養生>

「赤いもの」「黒いもの」を積極的に

棗、クコの実、人参、ほうれん草、黒ごま、黒砂糖、黒豆、レバー、鶏肉、豚肉 など

 

●「腎」の働き

「腎」は、生命エネルギーの源である「精」を蓄える臓器。生殖機能や成長、発育、ホルモンの分泌、免疫全般のコントロールなど、生命活動の根本を担っています。腎に蓄えられた精が不足すると、生理不順や不妊症のほか、記憶力の低下、聴力の低下、耳鳴り、頻尿、腰痛といった老化の症状も現れやすくなります。老化を緩やかにして若々しく元気に過ごすためにも、腎を健やかに保つよう心がけることが大切です。

 

<「腎精不足」の主な症状>

生理不順、不妊、めまい、記憶力の低下、聴力の低下、耳鳴り、頻尿、腰痛

 

<食の養生>

木の実や粘り・渋みのある食材、温性の食材を

くるみ、松の実、クコの実、黒ごま、山芋、銀杏、もち米、えび、にら、羊肉、牛肉、生姜 など

 

では次に年代別の卵巣ケアについてみてみましょう。

 

〜成長途中の10代〜

<気になる症状>
憂鬱、イライラ、怒りっぽい、頭痛、食欲不振、摂食障害、下痢または便秘、生理不順、生理痛
 
<改善ポイント>
初潮を迎えて身体も女性らしく成長する10代は、月経やホルモン分泌のリズムを整える大切な時期。卵巣の機能もこの頃から徐々に活発になります。この時期は、思春期特有のストレスで卵巣機能にダメージを与えてしまうことも。また、無理なダイエットは「血虚(血の不足)」につながり、冷え症の原因になります。
寒い中を素足で歩くような生活スタイルは足だけでなく子宮や卵巣が冷えることにつながり、月経や妊娠に影響することも。「血」と「腎」を補いながら、ストレスをコントロールする「肝」の機能を高めるよう心がけましょう。
 
<摂り入れたい食材>
「肝」を整える食材:そば、香草類、玫瑰花(マイカイカ)、ジャスミン、ミント、菊花茶、うこん、春菊など

〜卵巣が元気な20代・30代〜

<気になる症状>
生理痛、生理不順、PMS(月経前症候群)、経穴に塊が多く混ざる、顔色の黒ずみ、頭痛など身体に痛みが出やすい
 
<改善ポイント>
卵巣の血流量がピークを迎え、卵巣の働きがもっとも活発になる時期。ホルモン分泌が盛んで、妊娠や出産に一番適した年齢です。この時期は、「血」と「腎」を補いながら、血流をスムーズに保つことが大切。妊娠・出産に備えるためにも、冷えやストレス、食事の不摂生などに注意して月経を健やかに保ちましょう。
 
<摂り入れたい食材>
「血流」をスムーズにする食材:たまねぎ、紅花、よもぎ、黒きくらげ、にんにく、しょうが、シナモンなど

〜卵巣機能が低下する40代〜

<気になる症状>

ほてり、動悸、不安、不眠、頭痛、イライラ、落ち込みやすい、不眠(寝つきが悪い、眠りが浅い、目覚めが早い)

 

<改善ポイント>

更年期を迎える40代は、ホルモンの分泌量が減り、卵巣の働きも徐々に不安定になります。この時期は心身のバランスを崩しやすく、不眠や不安、ほてり、冷えのぼせ(上半身は冷えるのに下半身は冷える)など、さまざまな不調に悩まされることも。「血(けつ)」と「腎(じん)」を補いながら、ストレスを発散する「肝(かん)」の機能を高め、更年期をなるべく穏やかに過ごしましょう。身体にこもった熱を冷ますことも大切です。

 

<摂り入れたい食材>

更年期に摂りたい食材:あさり、しじみ、あわび、たけのこ、すっぽん、亀板エキス、白きくらげなど  

「肝」を整える食材:そば、香草類、玫瑰花(マイカイカ)、ジャスミン、ミント、菊花茶、うこん、春菊など

 

〜心身が軽くなる50代以降〜

<気になる症状>
手足の冷え、腰痛、腰や膝の冷え、足腰が弱くなる、排尿トラブル、物忘れ、むくみ、めまい、耳鳴り
 
<改善ポイント>
50代に入ると女性ホルモンの分泌が徐々になくなり、更年期特有の不調も自然と軽くなります。セカンドライフが始まるこの時期は、老化を恐れるのではなく、身体の変化をきちんと理解して不調や病気に備えることが大切。「血」と「腎」を補いながら、加齢による「血行不良」を改善し、この時期に現れやすい病気(高脂血症、高血圧、狭心症など)を予防しましょう。
 
<摂り入れたい食材>
「血行不良」を改善する食材:たまねぎ、紅花、よもぎ、うこん、らっきょう など
「腎」を補う食材:えび、牛肉、山芋、黒豆、松の実、シナモンティーなど
 

毎日の心がけで、女性のカラダを元気に

卵巣は、心身の不調に影響を受けやすいデリケートな器官。卵巣にダメージを与える冷えやストレスなどを、暮らしの中で上手に予防することが大切です。
●冷たいものの飲食は控え、なるべく温かいものを。
●生理中は身体を冷やさないよう注意。特に腰回りを温かく。
●毎日の入浴で、心も身体もリフレッシュ。
●適度な運動や友人とのおしゃべりなど、ストレス発散の工夫を。
 

PROFILE

中医学講師菅沼 栄 先生

1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。
1979年、来日。
1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)など。

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