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カラダの中から「冷え」改善

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カラダの中から「冷え」改善

2016.09.29 UPDATE

冷えは万病のもと。しっかり体質改善を

最近は生活習慣の変化から、「冷え性」は季節や年代を問わず冷えを訴える人が増えました。現代の生活スタイルには、過度のダイエット、身体を冷やす食生活、運動不足、薄着のファッションなど、冷えの誘因がたくさん潜んでいます。 

冷え性は病気ではありませんが、頭痛や肩こりなどのつらい症状を伴うこともあります。また、免疫力の低下にもつながることから、中医学では冷えを「万病のもと」と捉え、その改善をとても大切にしています。冷え性にはさまざまなタイプがあるので、体内に潜む原因をよく考えて改善していきましょう。 

今日は、3つのタイプ別、冷えの改善法をご紹介します。

①気血不足タイプ:女性に多い、比較的軽い症状の冷え

軽い冷えで、一般的には最も多いタイプ。手足の先が冷たくなる、顔色が白い、疲労、息切れ、食欲不振、下痢、月経の量が少ない、といった症状が特徴です。 
このタイプの冷えは、身体の働きを担うエネルギー「気」と、全身をめぐって栄養を届ける「血(けつ)」が不足することが原因に。気は血と一緒に流出してしまうので、生理や出産時などは特に冷えやすくなります。若い女性にも多く見られる症状なので、生理の時期などはなるべく身体が冷えない工夫をしましょう。 また、気血を生む源は胃腸なので、胃腸が弱っているときにも冷えに注意が必要です。
 
 
<気になる症状>
手足の冷え、疲労、食欲不振、下痢、立ちくらみ、月経の量が少ない
 
<とり入れたい食材>
きのこ類、黒砂糖、なつめ、クコの実、もち米、豆腐、鮭、うなぎ、鶏肉、豚肉、赤ワイン(少量)など 

②血行不良タイプ:温かな血が行きわたらず、身体全体が冷える

血行不良が原因の冷えも、非常に多く見られる症状。血液の流れが滞る「瘀血(おけつ)」の状態になると、身体のすみずみまで温かい血が行き渡らなくなってしまいます。 主な症状には、身体の冷え、ジンジンしたしびれなどがあり、痛みを伴うことも。女性は月経痛、子宮筋腫、子宮内膜症などの疾患にも注意しましょう。 また、「陽気不足」や「気血不足」による冷えの場合でも、血行不良の症状を伴っていることが多くあります。そのような場合、根本的に冷えを改善するためには、同時に血行不良も改善していかなければなりません。自分の体質や症状をよく振り返り、必要な対処法を考えましょう。

 

<気になる症状>

身体の冷え、痛み、肩こり、しびれ、月経痛、子宮筋腫、子宮内膜症

 

<とり入れたい食材>

よもぎ、玄米、そば、ウコン、らっきょう、いわし、さんま、紅茶、紹興酒(少量)など

③陽気不足タイプ:身体を温める力が不足した重い冷え

重い冷えの症状は、陽気不足から。陽気には身体を温める作用があります。この陽気が不足すると、身体を温める力が弱くなって冷えを感じるように、このタイプの冷えは、高齢者や慢性疾患を持つ人、虚弱体質の人、病気で体力が落ちている人などに多く見られます。 また、”すべての陽気の源“は「腎(じん)」にあるため、身体の陽気が不足しているときは、腎の機能低下にも注意が必要です。 症状の特徴は、手首、足首まで冷えるような強い冷え。お風呂などで温めてもすぐに冷たくなってしまう人も多いと思います。そのほか、腰の冷えや腰痛、むくみ、尿のトラブルなどの症状が現れます。

 

<気になる症状>

手足の強い冷え、腰の冷え、腰痛、むくみ、頻尿など尿のトラブル

 

<とり入れたい食材>

クローブ、山椒の実、ニラ、えび、ねぎ、八角、牛肉、シナモン、生姜、唐辛子、シナモンティー、焼酎のお湯割り(適量)など

生活改善で、身体の中からポカポカに

日常生活には、冷えの要因はたくさん潜んでいるので、ちょっとした工夫で改善を心がけましょう。
ぜひ実践してほしいのが、毎日お風呂につかること。ぬるめのお湯にお好みの入浴剤を入れ、手足の先を動かしながらゆっくり入ると効果的です。 
ふだんから、こまめに身体を動かすことも大切。適度な運動は、陽気や気血を手足の先まで行き渡らせ、血行を促進することにもつながります。 
また、服装にもちょっとした気配りを。体内の陽気は首やお腹、足元から逃げてしまうので、冬はマフラーや靴下などで冷やさない工夫をしてください。最近はおしゃれな「腹巻き」もたくさん出ているので、お腹を温めるためにもおすすめです。そのほか、ゆったりした洋服や靴を身に着けるようにすると、血行の妨げにならず、冷えを防ぐことができます。 
気をつけたいのは汗。せっかく温かくしても汗をかいてしまっては逆効果です。通気性の良い素材を選ぶなど工夫をしてください。 ここに挙げたものは、どれも身近にできることばかり。食の養生と一緒にさっそく実行して、身体の中からポカポカな体質を目指しましょう。
 

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PROFILE

中医学講師菅沼 栄 先生

1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。
1979年、来日。
1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)など。

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