漢方の知恵袋

便秘便秘解消で毎日スッキリ

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監修:菅沼 栄先生(中医学講師)

便秘の悩みは、女性の2人に1人が抱えているとも言われます。慢性的な便秘は肌荒れや冷え性などの原因にもなるので、早めの対策を。日頃の養生で便秘を解消し、スッキリ快便体質をめざしましょう。

便秘のタイプを知り、根本的な体質改善を  

中医学では、便秘の症状を大きく2つのタイプに分けて考えます。1つは体内に余分なものが溜まり過ぎてしまう「実証タイプ」の便秘。“身体に熱がこもり、便が乾燥して硬くなる”“過剰なストレスで便通が悪くなる”といった症状はこのタイプにあたります。もう1つは、身体に必要なものが足りていない「虚証タイプ」の便秘。体内の「陽気(エネルギー)」が足りず、脾胃の不調や冷えから便秘になったり、体内の「血」が不足して、潤い不足から便が乾燥したり、といった症状が現れます。体内の有害物質を外へ出す排便は、健康を保つ上でも大切なこと。積極的な対処で、スムーズに排便できる体質をつくりましょう。

check!排便をスムーズに! タイプ別・便秘の養生法

一口に便秘といっても、そのタイプはさまざま。薬に頼るだけでなく、便秘の根本的な原因を考えて自分の体質に合った養生を心がけることが大切です。便秘は食事との関わりも大きいので、まずは毎日の食生活を見直し、日頃の食養生で快便体質へと改善していきましょう。

1 便が乾燥して硬くなる 「熱」タイプ

気になる症状
便が乾燥して硬い、尿の色が濃い、暑がり、赤ら顔、怒りっぽい、口が渇く、口臭、お腹が張って痛みがあることも、舌の色が紅い、舌の苔が黄色い
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改善ポイント

【余分な熱が溜まり過ぎている「実証タイプ」の便秘】

身体に熱がこもり、腸内が潤い不足に。身体に余分な熱がこもっていると、水分を消耗して腸内も乾燥してしまいます。その結果、便も乾燥して硬くなり、出にくくなってしまうのです。このタイプの便秘は、エネルギー(陽気)が過剰、怒りっぽい、暑がり、味の濃いものや油っこいもの、辛いものが好き、お酒をよく飲む、といった人に多く見られます。まずは食生活の改善を心がけ、体内の熱を冷まして腸の潤いを保つよう心がけましょう。

 
摂り入れたい食材
余分な熱を冷まし、腸を潤す食材を:きゅうり、バナナ、アロエ、こんにゃく、ごぼう、スイカの種、ひまわりの種、ハブ茶

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2 お腹が張る、ガスが溜まる 「ストレス」タイプ

気になる症状
スムーズに排便できない、お腹が張る、膨満感がある、ゲップやガスが多い
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改善ポイント

【余分なものが溜まり過ぎている「実証タイプ」の便秘】

気の流れが悪く、スムーズに便が出ない。体内の「気」がスムーズに流れていると、腸も活発に働きます。しかし、過剰なストレスが溜まると気の流れが滞ってしまい、腸の働きが低下して便が出にくくなってしまうのです。旅行などで環境が変わると便秘になる、という人もこのタイプ。また、運動不足も気の流れが悪くなる原因になるので、日頃からストレスを上手に発散して、適度に身体を動かすことを心がけましょう。

摂り入れたい食材
気の流れをスムーズにする食材:大根、紫蘇の種、杏仁、かぶ、紫蘇油、オリーブ油

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3 身体が冷える、疲れやすい 「陽気不足」タイプ

気になる症状
便が出にくい、排便後に疲労感がある、脱肛、息切れ、倦怠感、冷えやすい、顔色が白い、舌の色が淡い
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改善ポイント

【 身体に必要な、陽気が足りない「虚証タイプ」の便秘】

消化不良や軟便、下痢などの不調にも要注意。 胃腸は冷えに弱い臓器。そのため、虚弱体質や疲労、加齢、病後などで体内の「陽気(エネルギー)」が不足していると、胃腸も冷えて働きが低下し、便が出にくくなってしまいます。 このタイプは、便秘だけでなく消化不良や食欲不振、軟便、下痢など、さまざまな胃腸の不調をうったえることも。まずは基本的な体力をつけて体内の陽気を養い、胃腸の働きを高めることで改善していきます。

 
摂り入れたい食材
陽気を補い、胃腸の働きを高める食材:山椒の実、生姜、胡桃、松の実

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4 女性や高齢者に多い 「血(けつ)不足」タイプ

気になる症状
便が乾燥している、肌や髪にツヤがない、顔色が黄色い、動悸、めまい、脱毛、若白髪、月経量が少ない、舌の色が淡い
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改善ポイント

【身体に必要な、血が足りない「虚証タイプ」の便秘】

腸の潤い不足で、便がコロコロと乾燥気味に。「血」は体内に潤いを与える成分です。そのため、生理後や出産後、下痢、加齢、貧血気味などで体内の血が不足していると、腸の潤いも不足し、便が乾燥してスムーズに排便できなくなってしまうのです。養生の基本は、足りない血を補いながら、腸の潤いを保つこと。身体を内側から潤す食材を積極的に摂り、スムーズに排便できるよう身体を整えましょう。

摂り入れたい食材
血を補い、身体を潤す食材:ごま、蜂蜜、じゃがいも、いちじく、麻の実、プルーン、キウイ、ヨーグルト、鶏スープ、白菜

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point!便秘になりにくい生活習慣を

便秘は日常の生活習慣が原因になっていることが多いもの。食事はもちろん、適度な運動を心がける、ストレスを上手に解消する、トイレをあまり我慢しない、など生活面での工夫も大切です。

[スッキリ快便の生活術]

・しっかり睡眠:身体の潤いを保つためにも睡眠は大切。毎日きちんと睡眠をとりましょう。

・朝食を食べる:空っぽの胃に食べ物を入れることで、腸を刺激して排便を促します。

・排便のリズムをつくる:できれば朝食後の排便習慣を。便意がなくてもトイレに行き、身体にリズムをつくることが大切です。

・ストレスを溜めない:身体を動かしたり趣味を楽しんだり、こまめなストレス発散を。

・身体を冷やさない:冷たいものの摂り過ぎ、薄着、過剰な冷房などには注意しましょう。

・適度な運動+マッサージ:軽い運動やマッサージで、腸の働きを活発に。排便を促す「の」の字マッサージ おへその周りを、「の」の字を描くように時計回りにマッサージ。お腹の力を抜き、軽く指圧しながらゆっくりと2~3周行いましょう。マッサージのタイミングは、朝に食べ物が届く食後3~5時間後くらいが目安です。

 

あなたの体質タイプをチェック

PROFILE

中医学講師/監修 菅沼 栄先生

1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。
1979年、来日。
1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)など。

CHECK!

まずは、自分の体質タイプを
チェックしよう!あなたの体質はどのタイプ?

同じ症状でも体質が違えば
対策は人それぞれ異なります。
まずは中医学の視点から
あなたの体質タイプを知りましょう。

TYPEA

「元気不足」タイプ
気虚(ききょ)

エネルギーとなる気が不足しています。
疲れやすくカラダがだるい、やる気が出ない、かぜをひきやすいなど、思い当たりませんか?

TYPEB

「イライラ」タイプ
気滞(きたい)

気の巡りが滞っています。
イライラして怒りっぽい、生理不順、お腹が張ってガスがでるなど、思い当たりませんか?

TYPEC

「血液の不足」タイプ
血虚(けっきょ)

カラダの栄養となる血が不足。
冷えやめまい、立ちくらみ、抜け毛、爪が割れやすいなどの悩みはありませんか?

TYPED

「血液ドロドロ」タイプ
瘀血(おけつ)

全身の血の巡りが滞った状態です。
目の下のクマ、シミ、頭痛、がんこな肩こり、つらい生理痛で悩んでいませんか?

TYPEE

「潤い不足」タイプ
陰虚(いんきょ)

カラダの潤いが不足しています。
のぼせ、ほてり、寝汗、肌の乾燥やかゆみ、経血量が少ないなど、気になりませんか?

TYPEF

「ため込み」タイプ
痰湿(たんしつ)

水分代謝が落ちた状態です。
太りやすい、むくみ、ニキビ、一日中眠気が取れないなどで悩んでいませんか?

あなたの体質タイプをチェック

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中医学とは

こころとカラダのこと、
ちゃんと知りたい

中医学はあなたの体調・体質に合わせて、つらい症状に対処し、元気とキレイを提案します。私たちは日々様々なストレスにさらされ、気づかないうちにこころもカラダも疲れています。病気ではないけれどなんとなく調子が悪い、改善されない不調がある。そんな方に、中医学の考え方をご紹介します。

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