花粉症の不快な症状を緩和!すぐに役立つツボ - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

STUDY中医学の基礎

花粉症の不快な症状を緩和!すぐに役立つツボ

2019.03.14 UPDATE

監修:中神 洋和(鍼灸師)

すぐに役立つ実践ツボ講座vol.1

春は寒さが和らぎ、外出も楽しくなる季節。しかし、「鼻がむずむず」「目がかゆくて真っ赤」「くしゃみや鼻水がとまらない」など、春は花粉症の方にとってはつらい季節でもあります。そんな花粉症にお悩みの方のために、いつでもどこでも刺激できる「実践的なツボ」を中医学の理論を交えてご紹介します。

中医学からみた花粉症

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉に過剰に反応して起こるアレルギーの一種です。近年では、子供の頃から花粉症でお悩みの方も増えているとか。目や鼻などのつらい症状は、集中力の低下を招き、仕事や勉強にも影響を与えかねない存在ですよね。

中国・清(しん)の時代の医師、呉鞠通(ごきくつう)が著した医学書『温病条弁(うんびょうじょうべん)』にも「冬の寒さが峠を越し、春の暖かい風が吹き始める頃に発病する風温病」と、花粉症に似た症状が記載されています。

現代中医学において春の花粉症は、「風」が強い時ほど症状が強く、弱い時ほど症状が軽いことから、「風」と関係が深く「風邪(ふうじゃ)」が人体に侵入して悪さをしているのではないか、と考えられています。

花粉症予防と風邪の関係

「風邪」とは、気象や環境がもたらす病気の原因「六淫(ろくいん)」の一つで、「百病の長」といわれています。単独でも病を引き起こしますが、他の邪気を伴うことも多く、その邪気の勢いを増大させます。また、風邪はわずかな隙間にも入り込み変化の早い邪気です。邪気によって症状が出るか出ないかは、その人が持っている「衛気(えき)」(免疫力のようなもの)によります。衛気が強ければ、邪気に負けません。中医学での花粉症予防は、「風邪」を人体に侵入させないことが大切です。

花粉症におすすめのツボ「風池(ふうち)」

くしゃみ、鼻水、目のかゆみにお困りの方におすすめのツボは「風池(ふうち)」

 

花粉症のツボをインターネットで検索してみると色々なツボがでてきますが、このツボを選んだ理由は、一番多くの人が感じている症状「目のかゆみ」を緩和することに長けているからです。さらに外から邪気が侵入してくるのを防御し、予防もできる一石二鳥のツボでもあります。

 

「風池」の「風」は、風病(花粉症、かぜ、急なめまいや痙攣など)を指し、「池」はツボが大きく池のようにへこんでいることから命名されました。このツボの特徴は、花粉症のような「風」に属する病を捜し出し、取り除く事ができる「捜風(そうふう)」の重要なツボであることです。ツボの反応をみることで(例えば押して痛い、皮膚が荒れているなど)風病に犯されているかどうかの判断の材料にすることもあります。

 

他にも肩こり、疲れ目、ストレスにも効果が期待でき、働く現代人にはピッタリのツボです。気になる方は、日頃から押してみましょう。※ ツボの位置は一人ひとり、また体調によって微妙に違います。そのため、押してみて体調が悪くなる場合はすぐに中止してください。気になる場合は専門家に相談しましょう。

ツボの正しい位置と押し方講座

・「風池」の位置
顔を少し上に向けた状態で、背骨を頭側に上がっていくと後頭部に窪みがあります。そこから真横(耳側)に指3本分ほど進み、髪の生え際にある窪みが「風池」です。
・「風池」の押し方
「風池」の反対側の眼球に真っ直ぐ届くように押してください。やや強めに押すとよいでしょう。
ただ、むやみにお灸するのは控えましょう。「風池」は、人間の生命維持に重要な役割を果たしている延髄が近くにあり、灸をすると頭がくらくらしてボーっとすることもあるためご注意ください。

「風邪」に負けない体質づくりを

風邪に負けない体質に欠かせないことは、自分の衛気を高めること。
日々の軽い運動やバランスの良い食事などで衛気を充実させましょう。また、脂っこいものや辛いもの、甘いものなどの食べ過ぎは胃腸が衛気をつくる妨げとなるため、控えるよう心がけましょうね。

登録無料!中医学の情報をLINEでお届け!

健康と美容に役立つ季節の中医学情報、体質チェック、友だち限定キャンペーンなどを配信!

この記事を監修された先生

鍼灸師中神 洋和

中神 洋和(なかがみ ひろかず)
鍼灸師、登録販売者
18歳から中国整体の推拿(すいな)を学び、鍼灸師となる。その後イスクラ中医薬研修塾にて中医学を学び、イスクラ薬局で勤務後、独立。
また、Twitterでは、ぴーてんとして誰でもできる養生法やツボ押しなどを発信中。