冷えによる足腰の痛みの緩和に 「牛肉のガパオ風ライス」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

冷えによる足腰の痛みの緩和に
「牛肉のガパオ風ライス」

2019.01.15 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
牛肉は筋肉や骨を強くし倦怠感を和らげます。

牛肉 平性/甘味 筋力増強、体力補強、倦怠感、貧血 など

牛肉は骨や筋肉を強くし、足腰の筋力を増強します。また、「脾胃(ひい)」(胃腸)を元気にし、「気」(エネルギー)、「血(けつ)」を補うので、貧血や血行促進、体力の回復、倦怠感や疲労を改善します。薬膳として使う場合には、脂肪分が多い霜降りよりも赤身肉がおすすめです。肉類を食べるときは、消化を促進するサンザシや大根おろしなどと一緒に食べると良いでしょう。

プリント

牛肉のガパオ風ライス
RECIPE

寒さが一段と厳しくなる時期、寒さや冷えから血行が悪くなり、腰痛、関節痛などの症状が悪化しやすくなります。また、立ちっぱなしや長時間の同じ姿勢は腰や膝に負担がかかり、疲労が蓄積し痛みが出やすくなります。骨や筋肉は年齢とともに弱くなっていきますから、日頃から骨や筋肉を強くしておきたいものです。

中医学では腰痛や膝痛は「腎」の弱りと考えます。冬は収穫したものを蓄える貯蔵の季節です。冬はいつもより多めに肉類、魚介類、豆類、根菜類などを摂取し、充分な睡眠と食べ物で体に栄養を蓄えて春を迎える準備をしましょう。

今回は筋骨を強くし気血を補う牛肉でガパオライスを作りました。ししとうがらしやしそも体を温めます。レタスは血行を改善し胃腸の働きを助けます。肉類を食べるときは食物繊維たっぷりの野菜と共にバランスよく召し上がってください。

調理時間40分

材料
【2人分】
牛肉(ステーキ用)…300g
※ひき肉でも代用可
玉ねぎ…………………1/4個
ししとうがらし………5本
しそ……………………5〜8枚
にんにく………………1かけ
卵………………………2個
レタス…………………5〜6枚
トマト…………………1/2個
きゅうり………………1/4本
塩………………………少々
こしょう………………少々
ナンプラー……………大さじ1
砂糖……………………ひとつまみ
米………………………1.5合
雑穀米…………………大さじ1

COOKING

  1. 1米と雑穀米を混ぜて研ぎ、ごはんを炊く。
  2. 2牛肉は余分な脂を取り除き、包丁で叩いてミンチ状にしトレイに移す。 玉ねぎをみじん切りにし、トレイの牛肉に混ぜ、塩、こしょう、ナンプラー、砂糖で下味をつけておく。
  3. 3ししとうがらしは1センチの輪切りにする。しそは1枚を6等分に切っておく。 にんにくは包丁の背などでつぶしてからみじん切りにする。
  4. 4レタスは洗って水を切り、トマト、きゅうりは食べやすいように切っておく。
  5. 5フライパンに油大さじ1をしき、中火にかけ、にんにくを入れて香りがたったら①を入れ、強火で炒める。おたまやヘラで肉が固まらないようにほぐしながら炒める。
  6. 6味をみて、塩、こしょう、ナンプラー、砂糖で整える。ししとうがらしを入れ、軽く火を通したら、しそを入れ、素早く混ぜ火を止める。
  7. 7目玉焼きを作って、皿に盛り付ける。

料理のポイント

  • point! ステーキ肉を使用していますが、時間のない方はひき肉で代用してください。 ししとうがらしを青唐辛子にするとピリ辛になります。
  • point! ⑤と⑥では手際よく炒めます。火加減が弱いと汁が出やすくなるので注意。
  • point! ガパオとはホーリーバジルのこと。今回は手に入りやすいしそで代用しました。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。