髪のパサつきや白髪などのヘアケアに 「黒ごま豆腐」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

髪のパサつきや白髪などのヘアケアに
「黒ごま豆腐」

2018.12.11 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
黒ごまは白髪や抜け毛などのアンチエイジングに最適です。

黒ごま 平性/甘味 白髪、脱毛、足腰の衰え、老化防止 など

黒ごまは「肝(かん)」(肝臓)、「腎」(腎臓)の働きを良くして血や生命力を養う作用があり、滋養強壮やアンチエイジングに効果があります。白髪や抜け毛など髪の毛のトラブルだけでなく、老化による足腰の衰えや、めまい、耳鳴り、便秘の改善などに毎日摂り入れたい食材です。

使う時に軽く炒ると香りが高く美味しくいただけます。ごまは硬い殻に覆われているので、炒りごまなどをそのまま食べても栄養がほとんど吸収されないまま排泄されてしまいます。食べる直前にすり鉢ですったり、指で殻を潰すと良いでしょう。ペースト状になっているものもおすすめです。

プリント

黒ごま豆腐
RECIPE

髪は「腎の華」ともいわれ、生命力・生殖力の源である「腎」と深いつながりがあります。過労や加齢で「腎」の働きが弱ると白髪が出てきたり、抜け毛や髪のハリやツヤがなくなるなどの老化現象が現れます。髪には「腎」の健康状態が現れるのです。
また、「髪は血の余り」ともいいます。血液に充分な栄養があり、巡らせることができれば髪の毛にも栄養が行き届いていることになります。血の不足や血行不良によって白髪や抜け毛が多くなる場合があります。例えば、出産後に抜け毛が多くなるのは、出産や母乳育児、寝不足などによって「血」が不足したためだと考えられます。「腎」の働きを高める黒ごまや栗などの種実類、海藻類、ナッツ類などを摂り入れてアンチエイジングを心がけましょう。

今回は練り黒ごまを使いました。簡単で時間もかからず、作りおきが出来る一品です。

調理時間15分

材料
【流し缶1つ分(17×14cm)】
葛粉…………50g
黒練りごま…50g
水……………500cc
砂糖…………小さじ1
塩……………少々※冷やす時間は約1時間です

COOKING

  1. 1鍋に材料をすべて入れて木べらで良く混ぜ合わせる。
  2. 2①を中火にかけ10分〜15分木べらで練る。フツフツと沸騰してきて、混ぜたときに底が見えるくらいとろみがついてきたら火を止める。
  3. 3水でサッと濡らした型に流し入れ、粗熱が取れてから冷蔵庫で1時間以上冷やす。固まったら食べやすい大きさに切り分ける。

料理のポイント

  • point! わさび醤油やめんつゆで食べればお惣菜に、黒蜜をかければデザートにもなる一品です。
  • point! 流し缶がない場合はタッパーやトレイ、プリン型や食器の器などでも代用できます。
  • point! 練り黒ごまを練り白ごまに変えても同様にできます。 白ごまは肌の乾燥や便秘によいとされています。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。