肌のかさつきやしわが気になる方に 「ほうれん草のナムル」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

肌のかさつきやしわが気になる方に 「ほうれん草のナムル」

2018.10.09 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★☆☆】
ほうれん草は血を補い体を潤し、肌を乾燥から守り、老化を防止します。

ほうれん草 涼性/甘味 貧血・乾燥肌・ドライアイ・便秘の改善 など

緑黄色野菜の代表でスーパーなどで年中見かけるほうれん草ですが、旬は冬で、寒くなってくると甘味が増し栄養価も高くなります。鉄分や葉酸などを豊富に含み、貧血の改善に良いとされています。
中医学でも血を補う食材と考えられ、貧血や肌の老化を防止し、肌を潤して、「肝(かん)」(肝臓)、胃を元気にしてくれます。眼の疲れや充血、ドライアイにも良いでしょう。また、熱を鎮め体を潤すので、イライラや乾燥からくる便秘にもおすすめです。
根元の赤い部分にも栄養が含まれているので捨てずに利用してください。葉物は鮮度が命ですから新鮮なうちに調理しましょう。

プリント

ほうれん草のナムル
RECIPE

中医学でいう「血(けつ)」の不足は全身を潤す栄養が不足している状態です。カサカサ肌やしわ、血色が悪い、髪の毛のパサつき、爪が割れやすい、あるいは睡眠が浅い、物忘れが多い、冷えるなどの症状が重なれば、血が不足している「血虚(けっきょ)」タイプかもしれません。お肌にとって乾燥や不摂生は大敵です。放っておくと年齢とともに目元や肌の薄いところを中心に細かいしわが目立つようになりますから、日頃の養生やケアが大切です。
血虚タイプの方は緑黄色野菜や黒ゴマ、黒きくらげ、なつめやプルーン、肉類など赤黒食材を多めに取りましょう。
パソコンやスマホなど眼や脳の使いすぎ、夜ふかしは血虚の原因となります。特に月経期はほどほどにしましょう。

今回は白ごま、松の実、ごま油を合わせ皮膚の潤いを強化した一品です。腸や皮膚、体の中から潤してくれるでしょう。

調理時間10分

材料
【4人分】
ほうれん草…1束
白ごま………大さじ1
松の実………大さじ1
しょうゆ……小さじ2
塩……………適量
こしょう……少々
ごま油………大さじ1

COOKING

  1. 1鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々を入れ、よく洗ったほうれん草を根の方から入れてさっと茹でる。
  2. 2水を張ったボウルにほうれん草をとり、冷水を流しながら根元の汚れをきれいに洗い流し、水にさらす。さらすことでアクが抜け色も鮮やかになります。
  3. 3根元を揃え、水を絞ったらトレーにのせ、しょうゆをたらし下味をつける。
  4. 44〜5センチの長さに切り、白ごま、松の実、塩、こしょう、ごま油で和える。

料理のポイント

  • point! ご一緒ににんじんとぜんまいのナムルも。4人分の場合、にんじんは中1本(150~200g)、ぜんまいは約150g用意してください。
  • point! にんじんナムル
    お湯を沸かした鍋に千切りにしたにんじん、塩少々を加え2分茹でる。ザルにあげ温かいうちに塩、こしょう、しょうゆを各少々、白ごまで和えごま油をひと回しかける
  • point! ぜんまいナムル
    水煮ぜんまいを4〜5センチに切り、たっぷりのお湯で湯がきザルにあげる。 温かいうちに塩、こしょう、しょうゆを各少々、白ごまで和えごま油をひと回しかける

登録無料!中医学の情報をLINEでお届け!

健康と美容に役立つ季節の中医学情報、体質チェック、友だち限定キャンペーンなどを配信!

この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。