夏に溜まった疲れに「夏野菜のスープカレー」 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

COOKING食養生のレシピ

夏に溜まった疲れに
「夏野菜のスープカレー」

2018.08.28 UPDATE

監修:矢留 江里子 先生(国際中医薬膳師)

【難易度★★★】
オクラは疲労回復、夏の暑さで疲れた胃腸の粘膜を保護し消化を促します。

オクラ 平性/甘味、苦味 疲労回復、お腹の張りの改善、便秘、美肌、生活習慣病の改善

オクラの旬は7月〜9月の暑い時期で、もとは熱帯アフリカ大陸原産ですが、近年はタイからの輸入などで一年中市場で見かけるようになりました。オクラの特徴でもあるネバネバ成分は、胃粘膜を保護し、たんぱく質の消化や吸収を助け、夏バテで弱った胃腸を労わり体力回復をサポート。夏の間に失われたビタミン、ミネラルを補給し、体調を整えてくれます。
新鮮なオクラは緑が鮮やかでうぶ毛で均一に覆われているものです。うぶ毛は塩で揉むか、ネットに入って売られているものは、ネットのままこするように水洗いするとうぶ毛が取れます。育ちすぎると筋が張り、かたくなりますので小ぶりなものを選ぶとよいでしょう。

プリント

夏野菜のスープカレー
RECIPE

暑さが峠を越え、徐々に和らぎ、朝夕の風にホッとする頃、夏に溜まっていた疲れが出てきます。栄養補給と睡眠を大切にし、消耗したエネルギーを回復させていく時期です。規則正しい生活を心がけ、暑さや湿気で弱った胃腸を癒しましょう。失われた水分を補給し、身体を潤し、冷やしすぎないようにすることも大切です。
今回は夏野菜をたくさん使いスープカレーを作りました。トマトベースのカレーにオクラ、かぼちゃ、なすをトッピングし、身体の余分な熱をとりながら潤いを与えます。スパイスをたくさん使い、身体を温め巡りを良くしましょう。

調理時間50分

材料
【4人分】
玉ねぎ…………………1個
セロリ…………………葉の部分1本分
トマト…………………大1個
かぼちゃ………………1/8個
なす……………………2本
手羽元…………………8本
オクラ…………………8本
ヤングコーン…………4本オリーブオイル………大さじ3
野菜を揚げる用の油…適量(オリーブオイルまたはサラダ油)
ガラムマサラ…………小さじ2

 

(A)
塩………………………小さじ1/2
こしょう………………小さじ1/2
カレー粉………………小さじ1/2

(B)
カレー粉………………大さじ3
クミン…………………小さじ2
乾燥バジル……………小さじ2

(C)
水………………………1200ml
ブイヨン………………10g
なつめ…………………2個
塩………………………大さじ1
シナモンスティック…1本
ローリエ………………1枚
グローブ………………3本

COOKING

  1. 1玉ねぎ、セロリをみじん切り、トマトをざく切り、かぼちゃを5mmのくし形、なすを縦1/6等分に切る。
  2. 2手羽元は(A)を軽くまぶして、厚手の鍋にオリーブオイル大さじ1をひき、表面がきつね色になるまで両面を中火で焼く。
  3. 3②を焼いた鍋にオリーブオイル大さじ2を足し、玉ねぎをあめ色になるまで弱火でよく炒める。
  4. 4③にセロリ、トマトを加えさらに1分ほど中火で炒めたら、(B)を加えて炒める。
  5. 5④に(C)をいれ、蓋をして20分ほどクツクツ沸騰するくらいの弱火で煮込む。
  6. 6鍋かフライパンに野菜が浸る量の油を入れ、かぼちゃを150~160℃で中に火が通るまで揚げ、なす、オクラ、ヤングコーンは170~180℃でサッと揚げる。
  7. 7煮込んだ⑤からローリエ、グローブを取り出し、仕上げにガラムマサラを入れ、味をみる。足りなければ塩で調整する。器に盛り、⑥をのせて出来上がり。

料理のポイント

  • point! ごはんやパンと一緒にお召し上がりください。
  • point! お手持ちのスパイスを使ってオリジナルスープカレーをお試しください。 スパイスはカレー粉とガラムマサラだけでもOK。
  • point! 上にのせる野菜も季節に合わせて変えてください。ごぼうやれんこん、サツマイモなどの根菜もおすすめです。

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この記事を監修された先生

国際中医薬膳師矢留 江里子 先生

矢留 江里子(やとめ えりこ)国際中医薬膳師。登録販売者。フードコーディネーター。食空間コーディネーター。NPO日本食育インストラクター。日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー。
日本中医学院(旧北京中医薬大学日本校)卒業。自然療法の料理教室の課程を修了。企業のイベントなどで薬膳講師を務める。イスクラ薬局勤務を経て2023年11月より、吉祥寺にて漢方薬店「薬食同源totonou漢方」 主宰。