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よく分かる中医学vol.3-「腎」の養生-

SPECIAL特集

よく分かる中医学vol.3
-「腎」の養生-

2017.10.31 UPDATE

前回の記事「よく分かる中医学vol.2-「腎」の働き-」で、生命の源である「腎」についてご紹介しました。
今回は暮らしの中に摂り入れられる腎の養生についてご紹介します。
 

いつまでも若々しく!「腎」の養生法

「腎」に蓄えられた「精(生命エネルギーの源)」が不足すると、腎のさまざまな機能が低下して老化現象などの不調が現れます。そのため、中医学では古くから腎の衰えを防ぐ研究が盛んに行われてきました。
 
腎精は、腎が一番元気な20代をピークに自然と減っていくもの。この衰えを止めることはできませんが、日頃の養生で衰え方を緩やかにすることはできます。更年期から老後をなるべく穏やかに、元気に過ごすためにも、積極的な養生を心がけてください。
 
また、最近は極端な偏食や睡眠不足の影響により、若くても腎の弱い人が少なくありません。腎の状態は身体のさまざまな不調となって現れるので、主な症状を参考に自分でしっかりチェックすることも大切です。
中医学の知恵を日々の暮らしに活かして、腎を健やかに保ちましょう。

腎の衰えによる主な症状

[生殖]女性の不妊症、男性の精力減退
[全身]体力・免疫力の低下、回復力の低下、疲労感、冷え症、老化現象
[頭]めまい、不眠、健忘症
[耳]耳鳴り、聴力の低下
[髪]脱毛、白髪、髪にツヤがない
[骨]腰痛、足腰が弱い、骨粗鬆症、骨折しやすい
[歯]歯が弱い、歯が抜ける
[呼吸]呼吸が浅い、ぜんそく気味、息切れ
[尿]尿量が多い・少ない、夜間の頻尿、尿漏れ、排尿困難
[便]下痢、便秘

腎を元気にする食養生

[木の実類]クルミ、松の実、クコの実、桑の実
[粘り、渋味のあるもの]山芋、蓮の実、銀杏、もち米、牡蠣
[温性のもの]海老、にら、羊肉、牛肉、鶏肉、シナモン、よもぎ、しょうが
[鹹味(かんみ)のもの]なまこ、海苔、昆布、その他海草類
                                       (※鹹味は自然のしょっぱさ)
[黒いもの]黒豆、黒木くらげ、黒ごま
[その他]腎は体内に余分な水分が溜まっていると機能しにくいため、
                はと麦や冬瓜、オオバコなど利水作用のある食材も積極的に。
 

暮らしのワンポイント

日頃からちょっと意識して腎を守る習慣を取り入れましょう。
 
・腹式呼吸で腎の納気機能を強くしましょう。
・お辞儀の要領で腰を曲げ伸ばし。腎は腰にあるため、腰をきたえることも大切です。
・腎に効くツボは足裏の「湧泉(ゆうせん)」。毎日のマッサージを習慣に。青竹踏みもおすすめです。
・右手と左手で交互に歯磨き、頭皮マッサージ、暗記や暗算など、日頃から脳に刺激を。ピアノや編み物などで指先を使うこともおすすめです。
・冷えは腎の大敵。身体を冷えから守り、特に腰回りや足元はしっかり温めて。

<腎に効く!おすすめのツボ>

足裏の中心より上の方、足指を曲げると「人」の字状の交点にできるくぼみ。手の親指の腹をツボに当て、くぼみの縁を足先に向かって押し上げます。

PROFILE

中医学講師菅沼 栄 先生

1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。
1979年、来日。
1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)など。

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