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楊暁波先生の中医美容レッスンvol.17夏の肌ケアは「熱」対策がカギ

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楊暁波先生の中医美容レッスンvol.17
夏の肌ケアは「熱」対策がカギ

2017.08.01 UPDATE

夏の肌ケアは「熱」対策がカギ

太陽が照りつける夏本番。
この時期、紫外線対策にはしっかり気を使っている人も多いと思います。
ところが、夏の肌は“暑さ”が原因でトラブルを起こすことも多いので要注意。
体にこもった「熱」対策にも気を配り、夏の素肌をスッキリ健やかに整えましょう。

■過剰な「熱」は肌トラブルのもと

気温が上昇する夏は、体に熱がこもりやすい時期。体内に余分な熱があると、肌はほてり、赤ら顔を起こす要因となります。
また、体の熱を冷まそうと汗をたくさんかき、皮脂の分泌も多くなるため、毛穴が開きやすい状態に。

さらに、皮脂をエサにする常在菌(アクネ菌、マラセチア菌など、人の体に日常的に存在する菌)の繁殖が盛んになるため、ニキビやあせも、発疹などもできやすくなります。
肌の弱い人は、炎症(痛みやかゆみを伴う)を起こしたり、アトピー性皮膚炎が悪化したりすることも多いので注意しましょう。

<夏に起こりやすい肌トラブル>
・肌のほてり、熱感
・赤ら顔、肌の赤み
・ニキビ
・あせも
・肌の炎症(痛みやかゆみを伴う)
・アトピー性皮膚炎など皮膚病の再発・悪化
・とびひや手足口病などの発症

■あなたの体、もしかして「熱体質」?

体内にこもる熱は、夏の暑さはもちろん“体質”にも大きな要因があります。
日頃のストレスや偏った食生活、生まれつきの体質などが原因で熱が溜まりやすくなります。
そういう方は、他の人と同じ暑さにさらされても過剰に熱がこもり、肌トラブルや
熱中症などが起こりやすくなるのです。
中医学ではそのを「上火」或いは「血熱」(血液に過剰な熱がこもっている状態)と言います。

熱体質は単なる暑がりではなく、イライラしやすかったり、のぼせ、便秘、生理不順、不正出血など体のさまざまな不調につながるので油断は禁物。
下記の体質チェックを参考に、自分が“熱体質かな?”と感じたら積極的に改善するよう心がけましょう。

【熱体質チェック】
あてはまる項目が【3個】以上ある人は、熱体質の傾向があります。
□肌が荒れやすい
□辛いものや脂っこいものが好き
□便秘気味
□イライラしやすい
□のぼせやすい
□口が渇きやすい
□生理前は特にニキビが出やすい
□目に充血がある
□舌の色が赤い
□赤いニキビや吹き出物が出やすい
□顔が赤い
□夜、体の熱感が強く眠れない

■体の熱を冷まして、夏の肌をスッキリ!

夏の肌トラブルを防ぐポイントは、まず体にこもりがちな熱をこまめに冷ますこと。
中医学では「清熱涼血」と言います。食事や生活習慣に気を配り、ほてり気味な夏の肌をスッキリと落ち着かせましょう。
体の余分な熱を冷ますことは、熱中症予防にもつながります。
厳しい暑さに負けないよう、「夏の食養生」や「暮らしの熱対策」を参考にしっかり体調を整えてください。

【 夏の食養生 】

◎積極的に取りたいのは「体の熱を冷ます」食材
トマト、きゅうり、レタス、小松菜、高菜、苦瓜、緑豆(春雨、もやしなど)、
なす、ごぼう、セロリ、スイカ、スベリヒユ、そば、豆腐、緑茶、はと麦茶 など

◎注意したいのは「冷たいけれど、体の熱を生む」もの
冷えたビール、冷酒、アイスクリーム など
こうした冷たい飲み物や食べ物を取ると体が冷えるように感じますが、実は材料となる砂糖やクリーム、アルコールなどが熱を生む要因となるので要注意。
熱体質の悪化にもつながるので、取り過ぎには十分注意しましょう。


[コラム]

医食同源の知恵「涼茶」
中国の街を歩くと、あちこちで見かける涼茶スタンド。
通勤途中やショッピングの合間、人々はこのスタンドに立ち寄って、涼茶を一杯ぐいっと飲み干していきます。
涼茶は生薬の入った漢方由来のお茶で、古くから愛飲される中国流ハーブティーのようなもの。
種類はとても豊富で、その日の気分や体調に合わせて好みの涼茶を選びます。
また、その名の通り体にこもった熱を冷ます効果があるので、夏には暑気払いの養生茶として重宝されています。
「中国国家級非物質文化遺産」にも認定されている、医食同源の知恵がつまった涼茶。
おいしく水分補給をしながら体調を健やかに整えてくれるので、ぜひ日頃のお茶に加えてみてはいかがでしょうか。
中国ではペットボトル、缶、紙パックなどの涼茶はポピュラーの清涼飲料水として、スーパー、
レストラン、自動販売機で簡単に入手できます。

〜夏のおすすめ涼茶〜
夏の暑気払いには、体の余分な熱を冷ます「金銀花」「野菊花」「タンポポ」「紫花地丁」「龍葵」などが入った涼茶を。

【 暮らしの熱対策 】

◎睡眠は十分に
中医学の基本となる陰陽説では、睡眠は「陰」の要素にあたります。
陰には陽(体の熱、エネルギーなど)を静める働きがあるため、睡眠が不足すると熱が冷めにくい体質に。そのため、夏は睡眠(陰の時間)を長く保つことが大切なのです。
体に余分な熱を溜め込まないためには、毎日7時間(23:00〜6:00くらい)を目安にしっかりと睡眠を取るよう心がけましょう。
夜の睡眠が不足しがちな人は、昼寝を上手に取り入れるのも一つの手です。

◎夏の活動は控えめに
体を動かしてエネルギーを使うと、体内に熱が生まれます。
寒い冬には良いことなのですが、夏は体に熱がこもる要因に。
暑さの厳しい時期は熱中症にもつながるので、スポーツなど活発な活動は控えめにしましょう。
ウオーキングや家事は、気温の低い朝の時間を有効活用するのがおすすめです。
また、太極拳、ヨガ、座禅もおすすめです。中医学では「心静自然涼」という言葉があります。
雑念を捨てて心が落ち着かせると体は自然と涼しくなります。

 

■熱を清し、雑菌を抑える“デトックス・スキンケア”を

高温多湿の夏は、肌の炎症やほてりが起こりやすく、雑菌が繁殖してニキビや吹き出物も出やすくなります。
こうしたトラブルを防ぐために、肌の熱を清し、雑菌の繁殖を抑える“デトックス・スキンケア”「清熱涼血解毒」を心がけることが大切。
清熱・殺菌・解毒・消炎などの作用がある植物、また生薬配合の中医美容コスメ(洗顔料、ローション、クリーム、入浴剤など)を上手に使って、肌を健やかな状態に保ちましょう。

【 夏のおすすめ「五行草パック」 】
五行草(スベリヒユ)は抗菌・抗炎症作用があり、皮膚疾患にもよく使われる生薬。
日頃のスキンケアに取り入れれば、暑い夏もスッキリと気持ちのいい肌を保つことができます。
また、五行草の他、緑茶やスイカズラを使った冷パックもおすすめです。

【1】五行草(6g)を水(400ml)に入れ、水の量が半分になるくらまで煮詰める。
  または、五行草エキス(1g)を水(100ml)に溶かす。

【2】【1】でつくった五行草液を冷やし、
  使い捨てマスクやコットンに浸してパック(5〜10分程度)をする。
 
【3】パックが終わったら、水で洗い流す。

※パッチテスト: 初めてのものを使うときは、事前に上腕の内側につけて(24〜48時間)テストを。
発疹、腫れ、水疱、かゆみなどが現れたら使用を中止しましょう。

★“デトックス・スキンケア”は、vol.16「梅雨は「肌カビ」にご用心!」も参考にしてください。

PROFILE

中医学講師楊 暁波 先生

楊 暁波(よう きょうは) 中医学講師。
不妊カウンセラー。毛髪診断士。
1984年雲南中医薬大学医学部卒業。94年埼玉医科大学客員研究員として来日、96年日本遺伝子研究所に勤務。99年より日本中医薬研究会専任講師。
共著に「やさしい中医学シリーズ3 誰も書かなかったアトピー性皮膚炎の正体と根治法」「やさしい中医学シリーズ4 あなただけの美肌専科」(ともに文芸社)など。

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