なぜストレスにアロマ?こころに効かせるオイルの選び方 - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

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なぜストレスにアロマ?
こころに効かせるオイルの選び方

2017.02.21 UPDATE

アロマオイルでストレス対策!

会社で上司とうまくいかない、仕事が終わらなくて遊びにいけない、大好きな彼から連絡がこないなど、働き女子のみなさん、このようなお悩みはありませんか。
「ストレスを解消したいけれど、忙しくて発散できない!」
「どうやってストレスを発散したらいいのかわからない…。」
今回は、そんな時に、手軽にうつうつとした感情を発散し、こころもカラダも元気になるアロマのお話です。

ストレスと「肝」の関係

中医学では、ストレスは五臓の「肝(かん)」の働きを悪くすると考えます。「肝」というと肝臓をイメージしがちですが、西洋医学的な肝臓とは異なり、中医学では、体の栄養となる血を蓄える・気血の巡りに関係する臓器で、自律神経や内臓の働きをスムーズにするという役割も持っていると考えます。
感情では「怒」と関係が深く、「怒」という感情が続くと、「肝」の働きが影響を受けやすくなります。
「肝」の働きが悪くなると体に現れる症状としては、
・イライラする
・頭に血がのぼる
・頭痛
・目が充血する
・まぶたがピクピクする
・月経不順
・こむら返り
などが挙げられます。
また、「肝」の機能が低下した状態が続くと五臓の関係から「脾(ひ)」(消化器系)に影響を及ぼし、胃が痛む、食欲がない、過食してしまう、なのどの症状が現れることも。また春は、「肝」に負担がかかりやすい季節ですので、春を元気に過ごすためには普段から「肝」の働きを整えておくことが重要です。

中医アロマ的ストレス対策~肝の働きを良くする香りは?~

中医アロマセラピーとは、中医学で体質をみる物差しとなる、「気・血・津液」や「五臓のバランス」で体質を見立てて、体質や症状に合わせてアロマオイルを選び、さらに経絡に沿ってアロマトリートメントを行うという方法です。漢方薬を選ぶように、一人一人の体質を見て香りを選んでいきます。
◆肝に効く香りは?
良い香りをかぐと、心がスーッとすることはありませんか?
実は、香りの良いものは「肝」の働きを整えてくれるので、薬膳料理でも香り野菜やハーブティーなどはストレス対策によく使われています。
アロマオイルを選択する際のポイントは、アロマオイルの良い香りが「肝」の働きを改善しますので、自分が好きと感じてリラックスできる香りが一番なのですが、その中でも柑橘系の香りはより「肝」の働きを良くするものとして知られています。
・スイートオレンジ
・ベルガモット
・グレープフルーツ
などのオイルが柑橘系では代表的なものです。
ストレスやイライラなどで、爆発しそうな気持の高ぶりをスーッと解きほぐしてくれますし、生理前の憂鬱な気分の時にも活用したい香りです。

ティッシュに1滴たらすだけ!1分でできるオイル活用法

アロマに興味はあるけれど、アロマオイルを買っても結局使わずにそのままで、なんだか面倒、という方は多いのではないでしょうか。
そういったみなさんに、とても手軽な1分でできるオイル活用法をシーン別でご紹介します。
【オフィスで】
仕事でイライラすることが多い方は、ハンカチあるいはティッシュペーパーにオイルを1滴垂らしておきましょう。ストレスを感じたときに香りをかぐという方法がおすすめです。
【就寝前】
ティッシュペーパーをたたんで、好きなオイルを1滴垂らして枕元に置くだけ。
良い香りでリラックスしたまま眠ることができます。
【自宅で指をアロマトリートメント】
時間に余裕がある方は、キャリアオイル(ホホバオイルなど)にアロマオイルを数滴たらして希釈して(目安は20mlのキャリアオイルにアロマオイルを4~8滴)、指へのアロマトリートメントがおすすめ。
特に爪の付け根にはツボの通り道である経絡の始点や終点が集まっているので、適度に刺激をすることでより相乗効果が得られます。
いかがでしたか?
ちょっとした感情の起伏でこころとカラダに影響が出る時には、アロマの力も借りながら元気な毎日を過ごしましょう!
(薬剤師・国際中医専門員・中医アロマセラピスト 柳沢侑子)

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