季節をたのしむお茶講座vol.2~ミントグリーンティー~ - 漢方・中医学の情報サイト|COCOKARA中医学

STUDY中医学の基礎

季節をたのしむお茶講座vol.2
~ミントグリーンティー~

2016.09.26 UPDATE

監修:飯田 善彦(イスクラ産業株式会社 開発課)

ミントグリーンティーで暑い日を快適に過ごしましょう

ミントと緑茶の組み合わせは、寒暖の差が激しい気候の、北アフリカにあるモロッコ王国で飲まれるものが有名です。
また、ギリシャ神話には、ミントの誕生のストーリーが語られています。とても美しかった精霊のメンテー(ミンターとも)は、女神ペルセポネーの嫉妬によって草に変えられてしまい、それがミントになりました。シソ科ハッカ属を示す学名:Menthaの由来です。

中医学的なミントの効能とは

ミントは、「薄荷(はっか)」と呼ばれ、中医学では大変なじみのある生薬として知られています。清涼感のある薄荷は、寒暖差や精神的ストレスなどによる気の流れの停滞を改善する作用や、体にこもった熱を発散させる作用があるといわれ、暑い季節に頭や気分をすっきりさせるのに適したものと言えます。
一緒にブレンドする緑茶は中医学において、のどの渇きを癒し、熱を取り除く作用があるとされています。したがって、ミントと緑茶のブレンドは、猛暑や冷房の寒暖差による不調におすすめなのです。

★レシピのご紹介★

モロッコのミントティーは、緑茶を煮出した抽出液でフレッシュミントを抽出する場合が多いのですが、今回は簡略版でご紹介します。また、本場モロッコでは、砂糖をたくさん入れますが、お好みで入れても入れなくてもお飲みいただけます。

【材料】
ティーカップ2杯分(1杯150mlとして)
・ミント…2g(フレッシュを使用する場合は6g)
・緑茶……4g
・熱湯……300ml(小さめのティーポットおよそ1杯分)
【作り方】
①ミント(フレッシュの場合は手で荒くちぎる)と緑茶をティーポットに入れ、熱湯を注ぎます。
②ティーポットの蓋をして3分間蒸らし、カップに注ぎ完成です。お好みで砂糖を加えます。
美味しく飲むために、蒸らしが終わったらティーポットの中の抽出液をいったん別の容器に注ぎ切ったほうが、濃度が均一になり最後まで美味しく飲めます。

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この記事を監修された先生

イスクラ産業株式会社 開発課飯田 善彦

飯田 善彦(いいだ よしひこ)
中成薬(生薬製剤や漢⽅製剤など)や中国伝統医学にもとづく健康食品の製造販売を行うイスクラ産業株式会社で、主に研究開発を行っている。